探究をテーマに対面イベントを実施しました

この記事はInsurtechラボ2024.2Qアドベントカレンダー16日目の記事として書いています。(若干、日付が逆転していますが・・・)

ラボメンバーで対面のイベントを実施しました。我々は普段フルリモートで働いているので、2年以上たって、会うのは初めましての方もいて新鮮でしたw。

前回の対面イベント(6月)は「チームレジリエンス」をテーマに集まりましたが、今回は「探究」をテーマにしました。

テーマ設定理由

 前回は2024に組織の構成が変わった事で、ラボの中でも混乱が見られたためレジリエンスや対話という事をポイントとして実施しました。

 今回はもっと個人に着目して、ラボのビジョンの1つである「新しい技術/環境でワクワク仕事が出来る」といった点を加速させたいという想いがあり、個人の探究を深掘るようなテーマが良いと思っていました。

ラボの6つのビジョン

 この7-9月取り組んできて、チームで進めることに対しては前よりメンバーの意識もあってきたと感じますが、ゴール設定についてはまだ苦手意識があると感じています。また個人の意見を表明することについてももう少し活発でもよいかなーと思っています。そんな中であまり大上段のゴールというより直近の自分の探究テーマを深掘りしてそれをメンバーで対話したら面白いのではないか?というのがテーマ設定の理由になります。

内容

 もっと考えて作り込みたかったのですが、準備時間が少ないこともあり、かなり突貫で準備しました。

 テーマを探究という事にしたこともあり、MIMIGURIさんのCULTIBASE安斎さんのVoicyのネタをそのまま使わせていただいています。本当にありがとうございます。実際のアジェンダは下記になります。

1.15分 趣旨説明とアイスブレイク(虚体験のワーク)
2.40分 個人ワーク1(探究シート記載)
3.30分 チームワークショップ1(代表1名のとらわれとこだわりを探ろう)
4.30分 チームワークショップ2(代表1名の未来の探究を予想しよう)
5.15分 個人ワーク2(探究シート修正)
6.60分 全員で共有
7.10分 ふりかえり

趣旨説明とアイスブレイク

 上記で記載した背景についてメンバーに話しました。また、13歳からのアート思考でも書いてある『探究の根』を延ばす事に着目しようといった話をしています。

花ではなく根を大事にする

 また、個人の探究を表明するという行為がメンバーで後ろ向きな方がいないか、気になったこともあり、正解はなく、出来なくても良いという事は話しています(結果は、全員しっかり書いてきて驚きましたが・・・)

 チームで自由に話す雰囲気になればという事で、下記紹介されている虚体験のワークに関して探究の根と好奇心のタネをイメージできるようなワークを簡単にやってチームで話してもらっています。

自然発生的な創造力を掻き立てる、“虚体験”の魅力

下記、感想をもらえたので一定良かったと思います。

アイスブレイクの自分が土に埋まった種でどんな種なのか考えるワークが人それぞれあって、面白かった!

探究シートの記載

 安斎さんが紹介されている内容を元に探究のワークをしています。時間も限られているので比較的ライトに出来そうなネタを中心にしました。全て安斎さんのVoicyの考え方を元にしていますので、興味があれば安斎さんのVoicyを聞いてもらえればと思います。

#110 探究の3つのモード:①私の探究 ②身近な探究 ③専門性の探究

1.好奇心のタネについて書いてみよう

 まず、キーワードで9個程度、好奇心のタネとなるワードを挙げてもらっています。これは、仕事に関することが中心ですが、「人間関係やお金や健康」等世の中一般的な物や、自分の「趣味や偏愛」に関するものも挙げてもらって良いとしています。仕事の話だけだと、この後のワークをやる際に広がりが欠けたり、盛り上がりが欠けると思ったため、あえて趣味などを入れることもお勧めしています。

#82 探究は「固有のテーマ」×「普遍のテーマ」の掛け合わせで深まる

2.好奇心のスイッチを思い出そう

 安斎さんが作っている「好奇心のスイッチ」のスライドに関して、どの辺でスイッチが入ることが多いか?という事を考えて、4つまで○を付けてもらっています。この後の「ふかぼりやゆさぶり」の質問タイム等でも使えるようにその人なりのポイントやこだわりが分かる方がよいと思い、このワークを実施しています。

#159 探究の源泉「好奇心」の12のスイッチ

3.1のキーワードに対して自分の探究のベクトルを考えよう

 

1で上げたキーワードをもとに、どういった方向性で探究のベクトルを定めたいかイメージアップしてもらっています。こういったベクトルの軸を提示してもらうと「この軸で考えるとこういう方向があるかもしれない!」といった気付きを誘発しやすいと思いますので、思いついた範囲で記載してみてもらっています。

#114 探究テーマは、まずキーワードを絞って、探索のベクトルを定める

4.探究テーマを目標として文書化してみよう

 1~3を踏まえて、SMARTでALIVEな目標にしてもらっています。とはいえ、思いついたらでOKくらいの軽い気持ちで良い(書けなくても良い)という形で進めています。

(結果は、全員しっかり書いてきて驚きましたが・・・)

#154 SMARTに代わる、目標設定の新法則「ALIVE」

チームワークショップ1(代表1名のとらわれとこだわりを探ろう)

4-5人の即席のチームに分かれてもらい、その中で1人の探究シートを紹介し、それに対してメンバーが質問するというワークをしています。質問する際には、下記「問いかけの作法」の内容を意識しながらその人の「こだわりポイント」「とらわれポイント」を探ろうというテーマで質問してもらっています。

安斎勇樹さんのスライドより(下記Voicyリンク参照)
安斎勇樹さんのスライドより(下記Voicyリンク参照)

#124 問いかけの2つのモード:フカボリとユサブリ

チームワークショップ2(代表1名の未来の探究を予想しよう)

 次にチームでまた代表1人に対して、探究シートを説明してもらい、周りの人からこんな未来があるのでは?といった勝手な予想をするという事をしてもらっています。下記Voicyの内容を参考にしていますが、「言われてみるとたしかにそうかも・・・」といった内容が多く、またその相手を知ろうと自然と思える雰囲気があり良かったと思います。

この世の全チームで実践すべき「ポテンシャル・フィードバック」の作法|CULTIBASE Radio|Management #115

全員で共有

 今までの内容を踏まえ、個人で再度探究シートをメンテして、全員がいる場で1人ずつ3分で説明して回していっています。聞いている側はオンラインホワイトボードツールで「コメント」や「にぎやかし」をしながら進めています。

ふりかえり

 最後に、Fun/Done/Learnでふりかえりをして終わっています。大丈夫か不安でしたが、かなりの意見や感想が出てきたので、一定は盛り上がったのかと思います。

・みんなの意外な興味を知れた
・個人の思いに対して深ぼっていくこのフレーム面白かった。
・自分の好奇心の内省から始めると、普段の業務とは異なる目標に辿り着けた
・個人だと目標を設定する機会が減るのでこういうのがあれば考えるきっかけになる。
・UI/UXやデザインに興味をもっている方が多くて驚いていた
・仕事の話に限定しなかったことで固くならなかった
・他の人の好奇心のスイッチは自分にとって何かしら参考になる気がすごいした
・他人に自分の将来を語ってもらうとその人の個性が出る
・ラボ組織っぽかった!!(自分たちのアイデンティティを改めて確認出来た気がする)
・せっかく対面で会えたからOSTできたらよかったな〜
・深堀りの対象が1人になってしまったのはもったいなかった
・他人の将来を予想するワークは面白かった。複数人の目標を組み合わせて何ができるか考えたりしたいな〜

個人的なふりかえり

 『個人の探究』というテーマで進めた結果、今までよりも『ラボ(研究(探究)組織)』っぽい感じになったのは良かったですし、一定狙い通りではありました。ただ、せっかくの対面イベントなので、もう少しチームで話す時間が取れるような設計はした方がよかったと思います。(少し前から事前ワークとかを入れながら設計した方が良かった部分はあった)

 次回の12月はもっと前からワークを考えて、対面の効果を最大化できるように設計したいです(今回は時間が無さ過ぎたのが、反省・・・・)

読んでいただきありがとうございました。