この記事は2024.2Qラボアドベントカレンダー15日目の記事で書いています。
7-9月は対話をテーマに毎週1時間1on1のワークを実施したので、実施した内容を紹介します。下記スライドにも概要は記載しています。
実施した内容
0.オリエンテーション
対話についての理解と練習が必要という点について共有しています。また1on1ガイドから目的や背景、価値基準等を共有しています。
①.1on1ガイドの読み合わせ
1on1ミーティングガイドというものが無料で公開されていますので、そのガイドから6項目程度抜き出して、読んでその場で感想とまたその項目を意識して出来る質問がないか?という点を話し合っています。ちなみに、初回は下記項目を抜き出しました。
また抜き出した項目について読んで、ポジティブな感想/ネガティブな感想、思いついた具体的な質問事例を洗い出して、共有するという事をしています。
②.1on1ガイドからチェック項目を抽出
実際にチームの中で任意の二人組になって1on1をします。1on1がやりやすいように上記抜き出した項目に関して意識するチェック項目や、また具体的な質問事例を並べて、初心者でも進めやすいようにしました。下記がチェックシートのイメージです。
また、下記が、質問事例の例です。
困った際の質問事例(これを聞けばよいというわけでもないので、参考程度にしてください)
<感情や思いつきを引き出す事例>
・このXヶ月、チームで働いてみた感じを天気で言い表すと、晴れ or 雨 or 曇 のどれですか?降水確率でいうと何%くらいですか?天気予報はどうなりそうですか?
・その理由(その天気の理由はなんですか?/降水確率が○%の理由はなんですか?)
<不安や課題を引き出す事例/解決策を導き出す質問>
・先週(前月)と比べて不安は減ってますか?増えてますか?(その理由)
・現在のチームで自分と「強い認識の差」を感じる瞬間はありますか?
③.実際に1on1を実施
メンバーで実際に1on1してもらっています。現在チームで活動している内容の興味や不安について共有するというテーマで実施しています。
ちなみに①~②で1時間、③~④で1時間、⑤で1時間という形で、3週間に分けて1時間ずつの実施となります。一応参加は任意にしており、やりたくなければ③の1on1は参加しなくても良いという形にしています。
④.実施者同士で1on1のふりかえり
実施した内容や上記チェックシートの内容を書いてもらい、メンバーでその場でふりかえりもしてもらっています。ふりかえりはFun/Done/Learnの形式で実施しました。
⑤.チーム全員で共有
何組かの実施した内容について実施してどうだったか、何が難しくて何が出来たか?ふりかえり内容などを共有して、それに対してさらに他のメンバーがコメントしながら、最後全体としてふりかえるという事をしています。
⑥.①に戻って項目を少し変更して再実施
上記①~⑤の流れを繰り返して実施しています。①についてはいくつか1on1ガイドの意識する項目を変えながら、進めています。また対話に関する動画等も見てディスカッションしたりもしています。何個かピックアップしながら皆で見たい動画をえらで見ています。今の所は下記2点を見ました。
<見た動画>
対話とは、我慢である。共感のバッドパターンとは|CULTIBASE Radio|Management #90
感想・状況
上記流れを2回繰り返していて、現在3回目を実施中です。急に何かが変わるという事はありませんが、対話の概念や大事さについてメンバーが何となく言語のイメージがあってきているのは良いことかなと思っています。
また、チームに気付いていない問題の共有や人による認知の差の共有、またその場で創発的にコンビネーションが産まれるみたいなことも発生しているので、もう少し続けようと思っています。読んでいただきありがとうございました。
1.思いつきで話してみる
2.自分の感情を言葉にする
3.問題と不安を分離する
4.いったんの結論を出して仮置きする
5,6.対話の間合いを近づける/遠ざける