この記事は20242Qアドベントカレンダー11日目の記事となります。
先日認定スクラムマスター研修を受講し、認定スクラムマスター(CSM)に合格しましたので、その体験記になります。
認定スクラムマスター研修とは?
認定スクラムマスター研修は、Scrum Allianceの認定するスクラムマスターとして登録するために受講が必要となる研修です。16時間以上の研修を受講することで試験を受けるための資格を得ることができ、オンラインでの試験に合格することで正式に「認定スクラムマスター」としての資格を得ることができます。
私が受講したのはScrum Allianceのスクラムマスター研修でしたが、他に同じくスクラムマスターを認定する団体としてScrum Inc、Scrum.orgという団体があるようです。
受講のきっかけ
私は普段スクラムチームで開発者として開発をしているのですが、スクラムマスターにも興味がありました。スクラムに関しては、スクラムの本を読んだり、スクラムガイドを社内の勉強会で読み合わせしていたのですが、体系的な講義を受講したいと思い今回研修を受講することにしました。
受講した研修について
私が受講したのはアトラクタさんの認定スクラムマスター研修です。
オンラインと宿泊型があり、宿泊型を選択しました。
箱根にある合宿所のような施設で、とても素晴らしいロケーションでした!
2024年1月に参加したRSGTでお話しした方からおすすめされてアトラクタさんの宿泊型研修を選びましたが、本当に良かったです。
宿泊型のメリット
今回宿泊型の研修がとても良かったので、これを読んでいるスクラムマスター研修を受けたいと思っている方に届けばと思い紹介します。
宿泊型で良かったのは以下の点になります。
- 講師の方との距離が近い
講師の方と一緒に食事できたり、研修が終わった後にも同じ空間に講師の方がいらっしゃるため、じっくりと質問ができました。 - 受講者同士のコミュニケーション
宿泊型のため、合宿のような雰囲気で研修を受講しました。3日間別のカルチャーを持った会社の人たちと過ごすため、他社の方とのコミュニケーションが少ない方には知見を広めるためにもとてもお勧めです! - 受講者の学習への意欲が高い
宿泊型はオンライン研修よりも費用面で高額になります。そのため、あえて宿泊型を選んで受講される方は特に意欲のある人が集まっているように感じました。(みなさん質問の量がすごかったです)
座学とワークショップのある研修だったため、ワークショップで同じ班になる人の学習意欲が高いことはとても大事だと思います。
研修内容について
研修の内容は座学+スクラムを体験するワークショップでした。
ワークショップの詳細は公開不可とのことなので、ここでは割愛します。
研修ではこれまでスクラムに関して誤解していたことや、しっかりとわかっていなかったことが理解できたのはとても収穫でした。
私が一番誤解していたのは、「バックログリファインメント」で、以下のように誤解していました。。
追記:研修後に開発メンバとこの件で会話したところ、同じ誤解をしているメンバがいました。この機にチームとしても正しい理解が進んで良かったです。
認定スクラムマスター試験について
3日間の研修を終えると、認定スクラムマスター試験の受講資格が得られます。
私が受講した試験は4択の短答問題が50問出題され、37問以上の正解で合格でした。
(研修から帰宅後にオンラインで受講)
資料を参考にして良いオープンブック形式の試験だったため、研修資料やスクラムガイド、アジャイルソフトウェア宣言などを手元に準備して臨み、96点(2問ミス)で無事合格できました!
ScrumAllianceのサイトは全部英語ですが、試験は言語選択でき、日本語で受験できるため特に問題なく回答できました。(一部怪しい翻訳箇所がありましたが、理解できる範疇です)
試験に落ちてしまっても再受験は1回まで無料、2回目以降は25USドルが必要になります。
講師の方曰く、これまで2回落ちた人は3人しか見たことがないそうです。
試験に合格すると、認定証がダウンロードできるようになります。
スクラムマスターの資格について
認定スクラムマスター(CSM)の資格は有効期限があります。
ScrumAllianceの場合は有効期限は2年間です。2年後に更新があり、更新時期までにSEU(ScrumEducationUnit)を20以上貯める必要があります。
更新料は100USドルです。(2024年9月現在)
終わりに
認定スクラムマスター研修受講後に取得できるCertified ScrumMaster(CSM)資格はスクラムの知識があることを示すもので、実践で使いこなしていることを示すものではありません。
私も今回の研修で学んだ知識を現場で活かしていくことで、スクラムマスターとして活躍していきたいと思います。
受講者の中にはスクラム未経験の方も半数くらいいたため、「スクラムを知らないけどしっかりと学んでみたい!」と思った方は是非研修を受講してみてはいかがでしょうか。
その際は宿泊型を選ぶことを強くおすすめします!
・誤解
リファインメント:スプリントバックログの進捗を鑑みて、スプリントゴールやスプリントバックログの調整をする場所
・正しい理解
今のスプリント中に、次スプリントで着手するプロダクトバックログを着手可能な状態になるまで詳細化する活動