156 イテレーションジャーニー!!

この記事はシン・アジャイルアドベントカレンダー2日目の記事になります。


 私のアジャイルジャーニーがテーマなので、XP祭りの市谷さんの832イテレーションジャーニーを参考に私のアジャイルの出会いからをざっと振りけってみました。本格的にアジャイルに出会ったのは、ちょうど3年前なので、52週×3年で156イテレーションジャーニーですね!!

1~30イテレーション(はじめてすぐ終わる)

 組織でローコード×アジャイルのPoCをやるということでそのPOとしてやることになり、インセプションデッキ作成等最初の立ち上げを実施しました。ただ、本業のPJTが炎上しすぐに離脱してしまった為、はじまってすぐに私のアジャイルジャーニーは終わってしまいました。

完・・・。

30~50イテレーション(試してみる)

 PoCで実施したプロジェクトはその後お客様と共同でアジャイル開発が始まりました。私はそれを、横目で見ながらウォーターフォール開発まっしぐらだったのですが、自分のプロジェクトでも、MIROを使った情報の見える化やモブワーク等アジャイルで学んだことを少しずつ取れいれながら、このやり方は良い、、と思っていて、「見積もりフェーズだけ」だったり、「PMOの進め方」だったり少しずつアジャイルのやり方を取り入れました。

 基本的に上手く行かないことの方が多かったですが、上手く行かなかった事象が次に活かせる手応えは感じていて、炎上プロジェクトが終わった後、自身のプロジェクトでアジャイルのプロジェクトを実施してみました。


 上記炎上したPJTがサービスインした後も非機能含め、システム側でやらないといけないことが一定量あった為、お客様に「システム主導の要素が多いため、アジャイルでやらせてくれ」とお願いして、アジャイルでのPJTを始めることが出来ました。知識もない中でやっていましましたが、今までの経験や、本やネットでINPUTをしまくりなんとなか進めました。6ヵ月間の任期だったのですが、PJTメンバーもお客様にも好評でした。(優秀だったPJTメンバーがもっとこういう案件を本格的にやりたい!!と希望を出し、会社から去っていきましたが・・・)

50~80イテレーション(組織新設と混乱)

 そんな中で、会社として全社投資で保険のプロダクトサービスを立ち上げる為に、新たな組織を立ち上げるということになり、その組織の担当になりました。

 実際は立ち上げたタイミングではあまり何やるか決まってないという状態でしたが、デザイン思考×仮説検証×アジャイル(DevOps)ができる組織になりたいという想いは強かったので、さっそく初めて見ました。

が、全く上手く行きませんでした。あまりに色々な事を新しくやっていましたし、メンバーも色々な所から寄せ集めたことも有り、しばらくずっと混乱が続いていたというのが正直なところです。

  • 複数の事業部から兼務でメンバーを集める
  • 元々やってたお客様とのPJTについてお客様をPOとして進める為、お客様と会社メンバーのコーチを実施
  • プロダクト開発のPoCを実施、仮説検証×アジャイル開発についてコーチを呼び学ぶ
  • メンバーのロケーションがバラバラな為、基本フルリモート。Slack,Miro,Gather等でのコミュニケーション
  • HPを作って発信活動にチャレンジ
  • お客様のWebマーケティングの支援活動を実施

 色々な事をやりながら、穴の開いたバケツで水をすくっているというか、バタバタと混乱していたというのが実状だったと思います。

 複数のチームで活動していたのですが、「チームの自己組織化ってそんなことありえるの?」という感じでした。ただ、そのような混乱の中でもがいていたこともあって、自身の学習スピードはかなり上げていて、アジャイルを中心に毎週本を読んでました。

 そういった学習すればするほど、自身の想いや方向性は形づくられていく感覚があったのですが、それが、組織や仲間の方向性と合っていない事がより鮮明になってきて?、このころは、かなりストレスを抱えて焦っていたなぁと感じています。

80~100イテレーション(個人との対話を)

 もがいていく中で、社内外での対話を大幅に増やしてきました。組織の運営層で合宿したり、プロダクトチームでもスプリントゴールにこだわったり、個人でのゴールデンサークルを大事にしたり、個人毎の方向性やプロダクトやチームの方向性の対話を大幅に増やしました。モブワークやモブプロが増えてきたのも特徴だったと思っています。

 こういった方向性が出てくることが、学習やふりかえりの効果を大きくすることにつながっていると感じています。アジャイルでは繰り返しふりかえりをしていきますが、「想定していた方向性に対してどの程度進んだか?」「良かった事、改善点は何か」ということをふりかえってネクストアクションを決めていくので、そもそもの方向性が微妙な状態では、チームでの学びは半減するなと感じています。

 また個人的にも各種社外コミュニティの参加を増やして積極的に会話するようにしてみました。この社外コミュニティの経験も非常に良く、『創発』の重要性を意識しだしました。

アジャイルマニフェストでの「個人との対話を」はやはり大事だなと感じました。

100~150イテレーション(SECIモデルをどう回すか)

 発信やフィードバックを加速するためにカンファレンスに登壇しまくったり、チームで登壇もしてみたり、プロダクト開発でも技術的要素が強いPoCをやったり、社外へのユーザーインタビューを定例的に実施するようにしたり、取り組みがだんだん回りだした感覚は有ります。

外部登壇のスライド

 ただ、スクラムマスタープロダクトオーナー(特にプロダクトオーナー)が不足して中々、組織をグロースしていく事は難しいとも感じています。組織の育成の仕組み含めどう実験していけばよいかということが今のテーマです。その中ではSECIモデルをとても重視しています。

感想

 ということで、ざっと3年間のふりかえりでした。まだまだこれからといった感覚ですが、去年と比べると、チームとしての動きはだいぶ変わってきたなと感じています。また来年も大きく変容できるように頑張りたいと思います。

 新しい組織作る時に勝手に3年間と決めていて、来年がそのリミットなので成果を上げれるよう学習していこうと思います!読んでいただき、ありがとうございました。