サクセスファクターを実施してみた

 Insurtech研究所研究員のまーしーです。この記事は2023年9月アドベントカレンダー8日目の記事になっています。(「⑤共創 エンドユーザーの価値を探す活動」をテーマに書いています。)

サクセスファクターを実施したのでその体験談を記事にしようと思います。サクセスファクターの説明は別記事の「サクセスファクターワークショップが秀逸すぎる件」で記載されているため割愛します。

実施した背景

チームメンバーのほとんどがアジャイル開発経験者であったにもかかわらずインセプションデッキの「我なぜ」が作れそうにないが発端でした。

その理由として、チームが結成された背景が不明確で、ステークホルダーのプロジェクトへの期待が把握できていなかったことが挙げられます。

またInsurTech Lab活動の中で、このチームのコアビジョンが「大切な人から認められる」ことで、アジャイルについて主に社内に(社外にも)認知され、周りから活動を評価してもらうことでした。しかしながら、「大切な人」という言葉の具体的な定義が不明確であったことが背景です。

どんな感じで進めた?

サクセスファクターを実施した目的は「ラボメンバーが考えている自分達のチームへの期待感を知る。」ことでした。そしてワークのゴールは「大切な人に認められたい」の大切な人が明確になっているプロダクトが大成功するための因果関係が示されているとしました。
InsurTech Labで活動する様々なチームのメンバーにこのワークに参加していただきました。
進め方としては以下のように進めました。
※目的に合わせてアジェンダを変えているため、サクセスファクターとは少し進め方が異なっています。

  1. ワークの目的や背景の説明
  2. 対象の人の洗い出し
  3. 対象の人の現状の状態を書き出す
  4. プロジェクトが大成功したと仮定してどういう状態になっているのか書き出す
  5. 理想の状態をグルーピングする
  6. グルーピングしたタイトルのみを抜き出し、因果関係を表す図を作成
  7. 重要なポイントに印をつけて、順番をつける
    ※実施した結果では見えていませんが星の中に数字ついてます
  8. ワークのゴールの確認

実施した結果

結果から言うと大成功でした。
大切な人を知ることができ、自分達のチームへの期待感もわかりました。また因果関係を作り、印をつけることでどの要素が大事で優先度が高いか知ることができました。
※アジェンダ通り進んでおらず一部番号がずれています

ワークした時のボード

感想

自分自身も過去に別のプロジェクトでサクセスファクターを一度手探りで実施したのみだったのでとても不安でした。
そして思っていたより参加者が多かったため、こんなにたくさんの人の意見をまとめたり、進行できるか緊張しました。
実際にワークが始まると質問や進み具合から、進行を変えたり、時間配分を変えたりと段取り通りに行かず困りました。
しかし質問をしてもらうことでふわっとしていた部分の認識があったり、間違った方向に進まないようにと参加者の方にも助けていただいたと思います。
時間の関係上、最後は少し強引にアジェンダを進めた気もしますが自分の中ではなんとか達成できたことにホッとしたのとワークで事前に決めていたゴールを達成できてよかったです。
最後に付箋の色を3色団子カラーにしたのですが緑に黒字はとてもみづらいかったです。