ギアチェンジの方法_ラボ所長として試行錯誤した8か月について

Insurtechラボ所長のたけひとです。この記事は2022Insurtechラボアドベントカレンダーの4日目の投稿となります。

この研究所は2022.4月に作りましたので、8か月が経過した所です。DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に向けて作られた?研究開発を主に行う部署なのですが、今までずっとプロフィット部門にいたため、急にプロフィット以外が目的の組織の長になって、正直どうして良いかわかりませんでした。

色々と悩む中で、私自身今までの仕事の仕方からギアチェンジしたと感じる所があるため、きっかけや心がけを記しておきます。

ギアチェンジ1. とにかく自分がやりたいことを重視する

まずは何より「自分がやりたい事をやる」に振り切ったことがあります。去年までも「自分のやりたい事」は大事にしていましたが、今と比べると、組織の枠組みのようなものをより意識して、失敗しないことを第1にしていた気がします。ただ、今年は完全に自分がやりたいことに振り切って仕事をしたいと思いました。

正解が分かりづらい仕事を進めていくときには、より自身のモチベーションが大事ですし、枠組みを外した思考も重要だと考えました。

「Insurtech研究所とは?」のページにも書いていますが、書いてある「悪の組織のメンタリティ」が「自分がやりたいことをやる」から生まれたものだと思います。

ただし、「自分のやりたいことをやる」は実は「自分は何をやりたいのか?」ということを真面目に考えることであり、意外と難しいとも感じました。やりたい事がしっかり言語化できなかったり、やりたいことが移り変わっていくものだからです。

やりたい事をしっかり見つめるためには次から記載している「会社の枠を外して考えたり、input量をとにかく増やすこと」が重要だと気付きました。

ギアチェンジ2. 退職を考える

上記ギアチェンジ1とも関連するのですが、いざ自分が本気でやってどうしても無理だったら、諦めてもよいと思いました。

Googleでの、高い生産性のチームに共通的な特徴としてあった「心理的安全性」ですが、これを高めるために、どうしても嫌だったら(無理だったら)辞めてしまおうと思える心構えはかなり『アリ』な考え方です。

このメンタリティがあると上位層に対しても臆せず意見を言えるようになりますし、精神的に追い込まれることも少なくなります。

一回辞めようと考えることで、どうせ辞めるのであればもっと好きにチャレンジして、色々経験してから辞めればよいと、逆に前向きに仕事ができるようになります。また、より自身のスキルについても真剣に考えることができます

『許可を求めるな謝罪せよ (Don’t ask for permission, beg for forgiveness) 』という言葉がありますが、この考え方が上記メンタリティに近いと思います。

また、自社以外の会社も含めてもっと広くリアルに業界動向含め気にすることができるため、転職/退職をいつも考えておくということは流れの速いSEの業界としては重要だと思いました。

ちなみに、そう思うと今流行りのリスキリングについても現在やっている仕事や今の会社の枠でリスキリングを奨励してもうまくいかない気がします。上記のように会社の枠を超えて、もっと視野を大きくするようなリスキリングの雰囲気になっていければもっと日本のIT業界の雰囲気も楽しくなるのではないでしょうか?

ギアチェンジ3. 教えを乞う人を探す

新しいことをやる時はその領域に熟達した人の知見を借りることで、スピードを劇的に早めることができます。関連した書籍やサイトを見る中でこれだと思える著者がいたらその著者や周辺の会社等を調べることをお勧めします。有名な方は色々、外部発信も多くされているので、そういった発信から知見を得ることも多いと思います。

私は運よく、そういった方に声かけたら仕事も手伝ってもらうことができたので、非常にラッキーでした。どこかの有名なコンサル会社にお願いするより、自分で「ここに教えてもらいたい」と思うことが重要だと思いますし、そうでないと、こういった分野で当たりを引けることはレアな気がしました。

ギアチェンジ4. 先人の知恵/考えに数多く触れる

新しいアイデアが思いつかない、新しい仕事の進め方がうまくいかないといった時には、実はインプットが足りていないことが圧倒的に多いです。

アウトプットを高めるためには、結局インプットが重要ということで、本をたくさん読むこととセミナーやコミュニティに率先して出るように意識しました。リモートが進んでオンラインのセミナーが山のようにあるのと、YouTubeやudemyなど動画コンテンツも多く揃っているので、気軽に簡単に多くの知見に触れられるようになりました。コロナの前くらいからWebのセミナーはちょこちょこ出ていましたが、今年は一気に数を増やしています。

本についても、何とか年間100冊ペースで読んでいます。

ただし、inputが当たり前になっているプロからは「たった100冊しか読めなかった」といった意見もでており、どうやったらそんな大量にinput出来るのかは現在は謎です。

ただ、プロもINPUTをし続けていれば、キャパが増えて成長してくるとも書いてくれているので、頑張って続けていきたいと思います。(下記スライド参照)

40オーバーの身からすると、もっと早く、inputの重要性に気付けていれば良かったと後悔することもあるのですが、自分がやりたいと強く思った時がベストタイミングということで、今がベストタイミングで良いと思うことにします。「組織で新しいことを実施する」「マネジメントをやる」とまさに今が、inputをすぐに使うことができる環境なので、楽しみながらあと1-2年はinputにこだわって頑張りたいと思います。

次のギアチェンジ

以上が、意識して実施したギアチェンジでした。今後は、今年学んだことを徐々に発信しながら、より周辺の仲間を増やしていきたいと思います。

悪の組織としては始まったばかりので、革命目指して引き続き頑張っていきます。

以上、読んでいただき、ありがとうございました。