この記事は202406アドベントカレンダーの4日目の記事になります。
学びフェスDay4のワークショップ
今日の学びフェスでは「内省と対話のワークショップ」を実施しました。ジュリア・キャメロンのアーティストウェイの内容をぎゅっとまとめた下記「構想キャンバス」を埋めながらメンバーで対話をするというものでした。時間がなくて全部埋めることは出来なかったのですが、中々面白いワークでした。
本を元にしているという事ですが、このキャンバス自体がオリジナルというのはとてもすごいなと思いました。ありがとうございました。
対話のワークについて
話は変わりますが、こういった対話のワークとしては、最近「2on2」というワークを実施しています。これは、宇田川先生の「組織が変わる――行き詰まりから一歩抜け出す対話の方法2 on 2」に書かれている内容です。ずっと気になっていましたが、チャンスがなくやる機会がありませんでした。
最近別の部署から、部署の複数チームの代表者で横断的に課題の検討をしているが、ビジョニング等のサポートをしてほしいと依頼を受けて、見ていく中でメンバー間での問題共有が出来ていないと思い、これはチャンスだとこのワークを何回か実施しています。
上記の通り、最後は妖怪の特徴や名づけを行うのですが、ワークの中では
妖怪「ギャプギャプ」※こうあるべきというGAPに囚われる
妖怪「甘えられん坊」※本当は持っている柔らかい所をアピールできず変にきっちりしようとしてしまう
といった妖怪を発見することが出てきました。最初に思っていた問題に飛びつくのではなく、第3者の意見等も踏まえ遊び心を持って名前を付けることで問題に対して、当事者が思っていたとは違う角度で洗い出すことが出来たところと、名づけることで客観視出来たなぁと思っています。
また、問題に対してすぐに解決行動に行くのではなく皆で深掘りすることで単なる一人の問題以上の組織的な問題にも気づくことができ、とても良いワークだなと思いました。2on2で話すこと自体もチームビルディングに一役買っているなと感じました。
別の組織の支援でワークをやっていますが、実際自分の課題や自チームの共有についてもどこかでやってみたいと思っています。やってみるまで分からないですが、やってみるととても良いワークであると感じました。
まとめ
最初に合ったアーティストウェイも2on2も一人だけでやらずに他の人の意見を聞く事で自分自身の考えていなかった角度からの思考を行うという点は共通しています。こういったワークの設計は難しいですが、これから価値を探索する上では非常に重要と考えていて、引き続き色々試していきたいと思っています。
読んでいただきありがとうございました。
2on2のやり方 ※詳細は上記本を参照下さい
・4人で実施するワーク。当事者のAさんとBさんのαチーム、CさんとDさんのβチームに分かれて実施する。Aさんの課題についてBさんが質問して引き出し、それを見ているCさんDさんがまたディスカッションすることで課題について深掘り/新たな見方を引き出す手法。
※問題解決はしない事が重要で問題解決モードになっていると思ったら、聞いている人が、MIROでリアクションしてあげる
①1ターン目αチーム
・問題について深掘ろう!
ー何に困っているか?
ーどのような場面でその困りごとが起きるか?
ーそれについてAさん自身はどう思っているか?
ー周りの人達はどんなふうに思っていると思うか?
ーその問題はいつからどんなきっかけで生じるようになったか
ーどんな時に良く発生するか
②1ターン目βチーム
・第3者の意見を話し合おう
ーその問題について、Cさん、Dさんはどう思っているか?
ーαチームの会話を聞いてどう思ったか?
③2ターン目αチーム
・今までの話を聞いて思った気付きは?
・問題を反転させたり、問題に対してネーミングしてみよう
ーもう一度同じ問題を起こすにはどうしたらよいか?
ーもっと悪くするにはどうすればよいか?
ー問題について語られてこなかったのはどうしてか?
ー問題に名前を付けるとしたらどんなネーミングが考えられるか?
④2ターン目βチーム
・今までの話を聞いて思った気付きは?
・問題を反転させたり、問題に対してネーミングしてみよう
※③と同じ
⑤全員で問題に妖怪の名前を付けてみよう。(笑いを大切に)
・絵を描いてみよう
・どんなときにやってくるか
・どんなものを食べているか?(忖度、諦め、疲れ等)
・妖怪の口癖は?
・どんな材質か?(べとべとしている、ぬるぬるしている、ざらざらしている)