この記事は2022Insurtechラボアドベントカレンダー 24日目の投稿となります。
Merry Christmas!
と言っても、子供が既に独立し、夫婦二人にはも来ず、寂しい限りで、クリスマスイブに暇なんでこれ書いてます
今年から、Insurtechラボにて、新規ソリューション構築を目指し、”仮説検証”をやっております。
仮説検証って?
先般、当ホームページにて、”初めての仮説キャンバス体験記”を公開してるので、是非、参照下さい。
今回の仮説検証では、CP-Fit※を検証するために、顧客に対しインタビューを初めてやりました。
※カスタマープロブレムフィット(Customer Problem Fit )は、ユーザーが抱える可能性の高い課題について検証するプロセス
その顛末を体験記にて紹介しますね。興味ある方は是非ご覧下さい。
インタビューって?
そう、我が阪神タイガース、ヒーローインタビューです!これこれ。

ちゃうちゃう。
あかん、真面目にやりますね。
詳しくは、昨日の投稿記事、「ユーザーインタビューのやさしい教科書」と一緒に振り返って、を是非参考に見てください。大変良く分かります。
1.今回の仮説
- ”人生豊か”なセカンドライフのために暇(寂しさ)を排除し、定年後の充実感を得る
- 健康を維持して社会との繋がりを持ち、セカンドライフを充実させたいという思いと、それができるか分からない
この課題が解決できるソリューションを目指すのですが、この課題、本当なの?を検証すべく、まずは、仮説キャンバスを作成しました。こんなんです。
あれ、左側は白紙じゃ?
そうなんです、まずは課題の検証をしたく、仮説キャンバスの右側のみでスタートしています。というか、実はあんまり解決手段≒ソリューションをイメージできずが本音なんですが、これやっちゃダメです。
ソリューションをイメージ仕切れないまま、課題仮説の検証は、進めば進むほど、果たして解決手段あるんだろうか?、とても不安になります。
2.インタビュー準備
まず、インタビュースクリプト、作成しました。要はインタビューの台本です。抜粋するとこんな感じ。よう分からんので、教科書どおりに構造化しつつ作成、何となく形にはなりました。

- 状況
聞いて意味のある質問をすること。
これ当たり前のように思えますが、何となく、こんなこと聞くのかなーとか、興味本位で聞いてたりしました。
これを聞くことの意味、目的を明らかにすることが大事。 - 課題
課題がある、ないを聞くのではなく、課題が発生する背景や行動が存在するかを確認すること。
YesNoだけではそれで終わってしまいます。課題に関する情報量を増やすために、多くを言語化できるようにすることが大事。 - 代替手段
課題に対して、今代替している手段や工夫、これが無ければ大した課題ではない。
課題と思っていても、何らかなアクションしていないということは、実は切実な課題では無い(場合が多い)ということ。なるほど!
3.インタビューイのリクルート
本当はこの課題の状況に近しい人をリクルートします。が、今回は、まず身近なところで調達。
本当は、非常に大事な要素ですが、まずはインタビューの体験、経験、学び優先で進めたこともあり、正当なリクルーティングは出来なかったので、今回は割愛します。
ただ、仮説キャンバスの”状況欄”に該当しそうな人(アーリーアダプターという)、どうやって見つけるんだろうか?
街の中で声掛けて探すか(笑)、このあたりは次回にとっておきます。
4.インタビュー実施
インタビュースクリプトに従い、数名にインタビューを実施しました。
準備したことで何となくインタビューの形にはなったでしょうか。

いよいよ、インタビューの最大のポイント、課題仮説の確認のところ、ちょっとだけ紹介しますね。

生涯、社会や人と交わっていたいことに対して、ご自身(独力)でやっていく自信はありますか?
その理由も併せて教えて下さい。

自分の身体が動いていたら大丈夫かなと思っている。 今はいけるんじゃないかなあ。

そうなんですね。課題はないですか。《心の声》がーん、無いんかい…。動揺…。
が、このとおり、CP-Fitを全く得られず、無残。
セカンドライフのために暇(寂しさ)を全く感じていないインタビューイだったので、課題そのもの、その背景や行動、代替手段等、聞き出せず終わってしまった。
- 準備したインタビュー項目に対し、その背景や行動をより深堀するためには、インタビューイの回答からのアドリブでの対応(追加質問)が必要なこと
- 期待していた回答を得られない時、若干動揺してしまい、なぜ、この課題が本当に無いのか、違った課題が無いのか、またその境界線はどこなのか等、課題に関連する情報量を増やす方向に仕向けることが出来なかった
- インタビュー自体、コミュニケーション能力等の基礎的なものも大きいが、経験を積むことが肝要かな。
また、上記のようなアドリブでより意味のあるインタビューには、質問事項だけでなく、想定問答も含めた準備をしておくべき!
以上が体験記です。
期待していた結果は出せませんでしたが、いろいろ学べました。
で、その後どうしたんですって?
まだ、内緒です。現在奮闘中。また改めてということでおしまい…。
皆さま、良いクリスマスを!🍰🎄
仮説検証のユーザーインタビューとは、商品やサービスに対する意見を愛用者または想定ユーザーから伺うリサーチ手法のこと。 アンケートのような数値や傾向を明確にする調査と比べて、ユーザーインタビューではユーザーの潜在的なニーズや自社の製品やサービスが抱える課題の深堀りが可能です。