アジャイルジャパンでのお持ちかえり

Insurtechラボ所長のたけひとです。この記事はAgileJapanEXPO Advent Calendar 2022の11日目の記事になります。アジャテク、アジャイルジャパンとお世話になりましたので、投稿させていただきました。

2022アジャイルジャパン聞いてきた

私がアジャイル始めたのはちょうど2020のアジャイルジャパンからになります。去年は業務の都合で参加できなかったので、今回は2年ぶりのアジャイルジャパンになります。大規模アジャイル的な話や組織へのアジャイル適用といったシステム開発プロジェクトだけでない話が多く、一昨年よりもアジャイルが馴染んできているなぁと感じを受けました。

せっかく聞いたので、何らか自分の業務に活かせないかとふりかえってみました。下記、2022アジャイルジャパンから個人的な学びになります。

経営理念をアジャイルの観点でよーく見てみる

 アジャイルジャパンでの一番の気づきは自社の経営理念とアジャイルの親和についてです。ナビタイムジャパンさんと東京ガスさんの講演で両方言ってたことなのですが、この件は本当に、もっと自社の経営理念に対して突き抜けて考えたいといった気づきになりました。詳細は下記記事に書いていますが、アジャイルマニフェストを胸において真剣に自社の経営理念を読んだら、経営理念が好きになりました。

ふりかえり(フォアキャスト)とむきなおり(バックキャスト)

バックキャストで長期・中期のアウトカムを定義。活動から中期アウトカムを関連付け、フォアキャストで活動で整合性を確認するといった、稲葉さんのSDGsの話はレッドジャーニー市谷さんの「むきなおりとふりかえり」に通ずると感じました。

バックキャストでの中長期目標が先なのが当然良いのですが、アジャイルの回転を回す中で、中長期目標についても徐々にアジャストしていくようなフォアキャストでの動きの重要性をより感じました。正直、上記書いたような理念の話だけだと、実際にプロジェクトを進める時にメンバーでGoalがまとまりづらいとは思います。ただ、実施するタイミングで、そこまでバシッとしたプロダクトゴールや組織ゴールみたいなものが置けないケースが多いため、あくまでも仮で置きつつ、「ふりかえり」と「むきなおり」をチームでやる中で、皆が強い想いを持てるゴールを作っていくという進め方も良いと思っています。

組織アジャイル/大規模アジャイルについての考察

何個か大規模スクラムの報告や組織にアジャイル適応している事例もありました。グロービスさんのScrum@scaleでの成功事例、セブン銀行さんもLessの中で1on1を行いながら文化を醸成しているケースの説明、武田薬品さんでの組織評価まで含めた課題提起など、各組織がいくつかのフレームワークを使いながら適応型で進めている事例を聞くことができました。とりあえず、NECさんの講演のP11で、大規模のフレームワークがまとまっていてましたので、そういった基本的なフレームをとりあえずは学習していくことからかなと思っています。(私はまだLessもScrum@scaleもSafeも良くわかっていないので、まずは学習から始めたいと思います)

ユーザーストーリーを考える前のワラ分析

要件面では、トヨタファイナンスさんのセミナーであった「ワラ分析」が参考になりました。(3匹の子豚のワラの家から来ている??)ユーザーストーリー考える時の、プロダクト洗い出しの視点になります。

ワラ分析での7つの視点

User(どんなユーザーロールを対象にすべきか?)

Interface(どんなユーザー、デバイス、他システムと連携をするか?

Action(どんな機能があるのか?)

Data(利用者、システムから見てどのようなデータがあり、それらの関連性があるのか?)

Control(どんな業務ルールや法規制があるか?)

Environment(どんな利用環境開発環境なのか?)

Quality Attribute(プロダクトが利用上・開発上どのような品質を達成すべきか?)

上記の中では、Cotrol、Environment、Quality Attributeといった視点については割と普段もれがちだと思ったため、意識してユーザーストーリーを考えていきたいと思いました。

その他_自分の手綱は自分で握ろう!

その他、熱い話を色々聞くことができました。

永和システムさんからは、ウォーターフォールを知らない若いメンバーからのアジャイルに対する想い、Reaktor Japanさんからは管理層はメンバーができることではなく自分にしかできない事をやれるように意識すること。ベリサーブさんからは「ワイガヤMT」を定期的に実施すること、マネージメントソリューションズさんからは「スクラムマスター育成」を、またふくおか銀行さんたちからは「コミュニティの重要性を」など意識したい内容がたくさんありました。

最後はボーダレス・ジャパンからあったソーシャルインパクトでの重要な2つの要素(熱量×実力)で締めくくりたいと思います。

「熱量も実力も自ら定め、自己決定しないといけない。失敗経験についても自己決定した内容の失敗でないと学びが少ない!」

明日からも仕事の手綱は自ら持って進めていきたいと思います!読んでいただきありがとうございました。