スクラムに適応したいと思っているウォーターフォールのPMさんへ

Insurtechラボ兼任研究員のたかのです。
この記事はInsurtechラボ3月アドベントカレンダー企画で「2022年度の学び」について書いています。(18日目)

私は今までウォーターフォール一筋で、開発者から叩き上げでプロジェクトマネージャー(PM)になった人間です。一応、ITSSのLv5という認定を受けていて、社内のハイエンドプレーヤーという事になっています。

年末のアドベントカレンダーで、自身の体験から「ウォーターフォールのPMがスクラムチームでどう活躍できそうか」という記事を投稿しました。今回はこの記事に対して周囲から頂いたフィードバックからの気付きを受けて、改めて考えてみた結果を記そうと思います。

1.前回の投稿の時に欠けていた視点

PMのスキルを応用した機能発揮に最も向いているのがSMだと思っています。

この部分に「そうなのかなぁ」みたいな感じでモヤっとした人が多かったようです。よく考えてみるとPMとして一括りに扱ってしまったのは違う気がしました。

2.私の周りにはおおきく3種類のPMが居る

①目標達成に向けて周囲を強力に牽引するリーダー系PM
【得意】
ビジョンに向かう推進力でメンバーやステークホルダーを動かして難題に臨む
【苦手】
メンバー個人の感情や個性を理解して、各メンバーの意思を尊重する

②メンバーのチカラを最大限引き出すコーチ系PM
【得意】
メンバーの特徴に応じて業務を付与し、メンバー間の人間関係を育む
【苦手】
成果を追求して何がなんでも目標を達成する

③:自分も開発が大好きなプレイヤー系PM
【得意】
チームの一体感を醸成しながら確実に着実に仕事を進める
【苦手】
革新的な変化を起こす、長期的なビジョンを見据えて行動する


いわゆるリーダーシップスタイルのいくつかに近い特徴が出てきました。

3.スクラムチームにおける役割

このページをご覧になる方ならみなさんご存じかと思いますが、改めてスクラムガイドから役割の定義を引用すると、、、

開発者
利用可能なインクリメントのあらゆる側面を作成することを確約する。開発者が必要とする特定のスキルは、幅広く、作業の領域によって異なる。

プロダクトオーナー
スクラムチームから生み出されるプロダクトの価値を最大化することの結果に責任を持つ。

スクラムマスター
スクラムガイドで定義されたスクラムを確立させることの結果に責任を持つ。
スクラムマスターは、スクラムチームと組織において、スクラムの理論とプラクティスを全員に理解してもらえるよう支援することで、その責任を果たす。

何となく、スクラムチームにおける役割と私の身の回りのPM像に類似する部分がありそうだ。
とはいえ、前回の記事で書いた通りPMのスキルに加えて+αのスキルが求められる。
(+αの要素のラインナップは探索中。。)

4.ウォーターフォールのPMのコンバート

実は手練れのPMはプロジェクトの状態に応じてリーダーシップスタイルを使い分けている
もちろん「自然体で表出するスタイル」「得手不得手」「好き嫌い」があったりして、各個人でのバラツキがあるのが普通です。

そう思うと実は手練れのPMはどの役割も担える素養があるのだと思う。「PMだからどの役割が向いている」とかではなく自分のありたい姿を考えてみるのが良さそうだ。

自分のリーダーシップスタイルとスクラムチームにおけるの役割と振舞いを理解して、一番活躍したい姿を想像しながら、新しい道に歩み出していくべきだという事なのだろう。結果としてそれはチームへのエンゲージメントを高め、チームの成果が高まる事につながるようにも思う。

(壁は会社ではPOやSMが注目されて評価される傾向が強いところかな。。)

5.さいごに

私のスタイルはこんな感じ。
POにチャレンジしようとしているのはそんなに的外れじゃなさそうだ。


最後まで読んで頂いてありがとうございました!