アンガーマネジメントゲームでチームビルディング【スクラムマスターへの道 #7】

はじめに

この記事はInsurtechラボ12月アドベントカレンダー11日目の記事です。

チームの皆さんにお願いして、チームビルディングの一環でメンバーのことを知ってもらう活動として、1スプリント中に1時間ほど、アイスブレイクの時間を設けさせていただきました。

昨今、コロナウイルスもようやく落ち着いてきましたが、働き方がだいぶ変わりましたね。

私たちも、おそらくコロナ禍前だったら一つ所に集まって作業していたんじゃないかと思いますが、コロナ禍を経て、リモートワークという働き方の選択肢が増えました。

私たちのチームも、全員がリモートワークということで、私自身も何回かお会いしたことのあるメンバーはいるものの、ほとんどオンライン上での繋がりしか持っていないという、これまで体験したことのない不思議な状況下となっています。

こういった状況下から、スクラムマスターとしてチーム内のコミュニケーションがもっと活発になるようには、相手のことをもっと知る、自分のことを他のメンバーに知ってもらう時間を、アイスブレイクを通してもっと増やしてもらいたいと考えました。

というわけで、このアイスブレイクの時間を通して、そういった活動ができたらいいなと思い、アイスブレイクネタを探してみたところ、「アンガーマネジメントゲーム」に出会いました。

アンガーマネジメントとは

1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。

怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。 当初は犯罪者のための矯正プログラムなどとして活用されていましたが、時代の変遷とともに一般化されていきました。

参考リンク:

アンガーマネジメントゲーム

というわけで、実際にアンガーマネジメントゲームを実践してみましたので、そのことをお話ししていきたいと思います。

ゲームの進め方

ゲームの進行は以下の通りです。

【ルール1】司会者が回答者を1名指名する。

【ルール2】司会者が「お題カード」を画面に映し、回答者自身がその状況に遭遇した時、どれくらい怒るかを思い浮かべてください。 (0=全く怒っていない、10=激怒)

【ルール3】回答者は、この時点で怒り度合いとその理由を用意してください。(他の人に見せちゃダメよ)

【ルール4】回答者の性格・普段の行動などから想定される怒り度合いとその理由を、参加者が0~10の数値で予想し、付箋に記入します。

【ルール5】参加者の記入が終わったら、参加者から順に自分が設定した数値とその理由を発表します。

【ルール6】答え合わせ。回答者が怒りの度合いとその理由を発表する(答え合わせ) (あたった人:2ポイント、理由が最も近かった人に1ポイント)

お題:デートの約束をしていたのに、仕事が入ったからとドタキャンされた!

お題1の戦い

仕事なら仕方ないんじゃない?と寛大なお心をお持ちの回答者さんでした^^

お題:目の前を歩いている人が、突然ごみをポイ捨て!

お題2の戦い

例えば、「ごみ清掃してくれている人が作業してくれているところに新たにゴミを捨てるような人を見かけたとしたら、7」と正義感の強い回答者さんでした☺️

お題:会社の隣のデスクが汚くて、書類とかが自分の机にはみ出してくる!

お題3の戦い

回答者、私でした笑

デスクが汚い人が隣は嫌かもしれません。たまにうっかりはみ出してたくらいはなんとも思わないのですが、悪びれもせずはみ出してくる人がいたら結構嫌だな〜と思い、確か「6」にした記憶が!というわけで、一番近い「5」と「7」の人が正解でした^^

私はオフィスと自宅とでお仕事することがありますが、オフィスではフリーアドレス制に変わって、退社するたびにデスクを片付けます。そういえば、フリーアドレス制になってからはそういうことがなくなりましたね。

参考リンク:

https://tabi-labo.com/289126/angergame

ふりかえり

ゲームを実施後、皆さんからフィードバックをいただきましたので、ご紹介したいと思います。

チームからのフィードバック

意外なものが題材になり面白かった。状況によって怒り状況が変わるというのは確かにそうですね。正解数を競うのであれば状況の詳細化が必要ですが、そこまででないなら今のまま「この状況ならこうかな」を会話するのでもいいかも

面白かったと思っていただけて良かったです!

ゲームの中では、点数を競う形になっていますが、今回はお試しでやってみようということで点数は特に意識できていなかったです。点数を意識しないで与えられたシチュエーションでのその人なりの考え方を聞いてもいいし、もっとゲーム性を高めて楽しんでもらうのでもいいですね^^

怒るシチュエーションの話なので最初心配だったけど面白かった。大事にしている所を知れるのはチームビルディングにいいかも

こちらも前向きな意見を書いてくださり、ありがとうございます。

そうですね、相手の「大事にしている所を知れる」ことはその人を知ることができるのでまさに感じてもらいたいところでした。

ケースバイケースのお題目が多くて回答がばらける気がする。。。

今回のゲームを通してみて、回答者が少し答えづらそうだったのを感じました。

もう少しシチュエーションを絞ってみると回答者も、それを予想する人も数字を決めやすかったですかね?

今度はお題を細かいシチュエーションを入れてみましょうかね。

新鮮で面白かったです

おおっ!なんとなく盛り上がりに欠けてしまったと思っていたのですが、面白かったといってくださって救われました!!

シチュエーションの解像度をもう少し上げてもいいのかも

これは私のふりかえりコメントです。全体を通して、いろんなケースが考えられる、ふわっとしたお題だったので、回答者が答えづらそうだったなと思ったので、次回はお題を少し工夫できるといいですね。

面白かったです! 考える時間は短くして、数字だけ書いてあとは共有しながら理由を言っていくスタイルだと、もう少し回転が速くて新しい楽しみ方ができそうですね。 アンガーマネジメント以外もやってみたいです。

やり方についてのご提案をいただけると、大変嬉しいです!

なるほど、もう少し回転を早くして全員が少なくとも1回は回答者が回ってきた方が全員のことが知れていいかもしれないですね。

アンガーマネジメント以外というのは、他の感情でもやってみたいということですかね?

なるほど、こういうシチュエーションだったら悲しみ度はどのくらいかみたいなことなのかな。確かにその発想は思いつかなかった!そうすると、この手のアイスブレイクが色々できそうですね。

ふりかえりのふりかえりを経て

ゲームを実施していたときは、ファシリでいっぱいいっぱいだったのと、私から見ると「イマイチ盛り上がらなかったのかなぁ、残念」と思っていたのですが、改めてこの記事を書くにあたり見直してみたら、前向きなコメントがあってすごく驚きました。

実施後にしっかりふりかえれていなかったんですね。せっかくふりかえりしたので、終わった後に自分で見つめ直す時間をしっかり取ろうと思います。

さらに、ゲームの終わりとslackから、新しいお題をさりげなく募集していたのですが、きっと誰も書いてくれないんだろうなとどこか諦めていました。(slackに誰もリアクションしてくれないんだもん)

そしたら、5つもMiroにお題を考えてくれた人がいるじゃないですか!?

みんなが作ってくれたお題たち

これはですね、激しく反省をせねばなりません。。みんなごめんよ〜😭

やり方について、改善の余地がありそうなこと、新たな提案もいただきましたので、これを踏まえて2回目のアイスブレイクに繋げていきたいと思います。

さいごに

というわけで、今回はチームのアイスブレイクということで、「アンガーマネジメントゲーム」を実施したことをお話しさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

少しは楽しめていただけたようで、ひとまずほっとしています。

今回のアイスブレイクを通して、みんな意外にシャイなのかな!?と思いました。

単発で終わってしまうのはもったいないので、また少しずつ改善しながら「アンガーマネジメントゲーム」をお届けしていきたいと思います。

チームの皆さん、ご協力ありがとうございました!!