この記事では、labでアジャイル開発を行った際のスプリントレビューの実例をご紹介します。
スプリントレビューのアジェンダ
この時のスプリントレビューのアジェンダは以下のようになっていました。
まずは、イベント定義の確認をしてしています。ここでは、スプリントレビューの定義を全員で確認し、本来の目的を外れて実施することがないようにしています。
次にアイスブレイクを実施しています。場の空気を和ませ、参加者の緊張をほぐすために行なっています。
その後、スプリント実施結果の概観にて、スプリントゴールに対する結果や完成の定義の内容、どのPBIが完了したのかの共有を行い、成果物の共有・デモの実施を行なっています。
スプリントゴールに対する結果コメントではゴールが達成できたかどうかとその理由をステークホルダー向けに記載し、共有しています。
スプリント完成の定義確認では、スプリントで生まれたインクリメントが満たすべき基準を確認・共有しています。
最後に前回のスプリントで実施したレトロスペクティブを踏まえたアクションの共有を行なっています。ここでは、レトロスペクティブで話し合った課題の内容や改善案の実施状況の共有を行なっています。
成果確認・デモの実施例
このスプリントレビューでは、まず立てていたペルソナを再確認しました。そして、ステークホルダーの1人にペルソナになりきってもらい、試作した保険の申し込みフローを実際に操作してもらいました。操作者には、ペルソナ視点の感想を声に出してもらい、他の参加者がその感想をメモし、フィードバックを得ました。
この方法のメリットは、ステークホルダー各々の個人的な意見を拾うことなく、ペルソナ視点でのフィードバックを得られることです。個人的な意見のフィードバックを拾ってそれをバックログにしてしまうと、ペルソナにとって有効ではない余計な機能を実装してしまう危険性があります。
まとめ
スプリントレビューの実施例について説明させていただきました。
ここでのポイントは
- 適切にアジェンダを立てること
- 成果物の共有・デモでは単なる進捗報告にならないようにして、フィードバックを得るようにすること
- フィードバックについてはなんでも良いという訳ではなく、プロダクトの目的に沿った(ペルソナにとって良いプロダクトになるような)フィードバックを得られるようにすること
です。
他にも、適切なステークホルダーを呼んだり、フィードバックをもとにプロダクトバックログの整理を行えるとスプリントレビューがより効果的になります。(私たちもまだまだできていないところなので頑張っていきたいです…)
是非、実施例を参考にスプリントレビューを行ってみてください!