完成の定義とは
- プロダクトの品質基準を満たすためのスクラムチームで決定するルールであり、「完成の定義」を満たすことで、はじめてそのプロダクトの「インクリメント」になります。
- また、何を持って作業が完了したか、スクラムチーム全員が共通の認識を持つこと(透明性の確保)ができます。
- 透明性が確保できないと、メンバーによって完成の精度が異なり品質の低下に繋がるため、スクラム開発を開始する前に必ずスクラムチーム全員で作成します。
- 完成の定義を引き上げるとスプリントで完成させられるソフトウェアの量は減ることになるため、何を対応しておらず、いつまでにするのかを明らかにし、バランスの取れたものにすることが重要です。
「受入条件」は機能的な要件が満たせているのかを判断したものであり、完成の定義と同義ではありません。
「完成の定義」作成手順
「完成の定義」作成手順 | |
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1 | 品質を確保するために必要なことを洗い出します。 |
2 | 1で洗い出した作業をいつまでに実施すべきか分類します。(PBI完成時/スプリントレビュー時/内部リリース時/正式リリース時など) |
3 | 完成の定義とするのか、PBIに切り出すのかを検討します。 |
4 | 2、3の結果を受けてスクラムチームで完成の定義を作成します。 |
5 | 作成した完成の定義はいつでも見られるように掲示します。 |