この記事は2024年6月アドベントカレンダーの1日目の記事として書いています。
2024年度もあっという間に4,5月が過ぎてまた四半期のアドベントカレンダーの時期になってきました。組織再編でばたばたしていたことやプロダクトのプレス発表や対応も有り、最近HP記事の更新が滞り気味でしたが、アドベントカレンダーを機にまた軌道に載せれればと思っています。
6月アドベントカレンダーのテーマ
今回のアドベントカレンダーのテーマは『個人の学びと悩み』というテーマにしています。(書きにくかったら変えるかもしれませんがww)
アジャイルをやっていて、私がよく考えるテーマで「組織的学習をどのように進めるか?」というものがあります。
昔は仕事においての学習と言えば「若手が業務を実施できるようになるためにやる個人学習」というイメージが強かったと思います。これはあらかじめ正解がある中でいかに正解を早く出せるのかの訓練という要素が強い学習だったかと思います。ただ、最近は「正解が分からない」中でチームで問いを創り出し、解決策を模索していくようなチームでの集合知の学習が強く求められていると感じます。「スクラム」や「リーンスタートアップ」等でもその要素が重要になっていると感じます。
チームでの集合知の学習についてはチームで共同体験を積むことと、それを個人個人が形式知化する事の繰り返しが必要と考えており、我々は『SECIモデル』について重視しています。
1.共同化 | 言葉ではなく、共通の体験を通して、暗黙知を暗黙知として経験/暗黙知を移転する |
2.表出化 | 個人の持つ暗黙知を、言葉や図解などに表して他人と共有します |
3.連結化 | 表出された知識を他の知識と組み合わせ、新たな知を創出します |
4.内面化 | 新たに創出された形式知を、習得するために反復練習等で自分のものとし、形式知から個人の暗黙知へ変化します |
我々としては、共同化の場づくりとして、スクラムの実施やOSTや勉強会を。表出化の取り組みとして、このHPの記事共有などを。連結化として共同登壇等の活動を。内面化の場の提供として、実践できるプロジェクトの提供を意識してきました。
SECIモデルを回すために
今まで、SECIモデルを回すために「共同化」の重要性をたびたび話していましたが、2024.1Qが始まって、表出化/連結化/内面化の取り組みが弱まっているのを感じています。最近アドベントカレンダーが盛り上がらない事も含めて、「自分たちで実施しているプロジェクトの状況が不透明」⇒「新たな知識を使うモチベーションがあがらない」⇒「そもそも個人の知見を整理/発信するモチベーションがあがらない」等、若干SECIモデルが回っていないと感じています。
プロジェクト自体の不透明性さはこれから改善するとして、それとは別で、個人毎の「表出化や連結化」についてもう少し意識できないかと考えています。そのためにもメンバーが個人個人で暗黙知を形式知化して、個人個人で内省する時間が欲しいと考え、今回のテーマを『個人の学びと悩み』という内容にしています。
6/1時点でメンバーのエントリーが少なく絶望的な気分ですがw、きっとこれからメンバーが前向きにエントリーしてくれることでしょう。引き続きよろしくお願いします。読んでいただきありがとうございました。