スプリントはじめの難関イベント!スプリントプランニング【スクラムマスターへの道 #4】

スプリントプランニング(スプリント15)

前回はイレギュラーなスプリントだったので、いつも通りのリズムでとはいきませんでしたが、今回は祝日があるものの、通常通りスプリントが始められそうな予感。

と、はじめてみたもののそうは問屋がおろしません!まだまだひよっこスクラムマスターな私の、たどたどしいファシリから今スプリントの幕が開くのでした。

スプリントゴールを考える

最初にスプリントゴールをみんなで考えました。が、なかなかゴールを決められず。

今回は、ある程度やることの方針が定まっている状態だったのでスプリントゴール→プロダクトバックログアイテムを選択していくことができるかな?と思い、スプリントゴールから決めていこうと考えたのですが、チームの雰囲気としては、なかなかゴールが決めづらそうでした。

あれ!?これまでってどうやってたんだっけ??

このままでは決まらなそうだったので、今スプリントで何をやるのかを決めてボトムアップでゴールを決めましょうということに。

プロダクトバックログアイテムを選ぶ

さて、「気を取り直してプロダクトバックログを選びましょう」としていたのですが、今スプリントの予想ベロシティを算出していなかったことに気づきました。

そうだったそうだった。まずはコンスプリントの予想ベロシティを計算するんでした。このチームでは、スプリント中の空き時間の予定を、Excelシートに記入することになっています。全員の空き時間と直近のベロシティを使って1スプリントの平均ベロシティを算出します。これをコンスプリントの予想ベロシティとして、プロダクトバックログを選択するわけです。

予想ベロシティを計算する前に、プロダクトバックログを選択する作業に取り組んでしまいました。これだと、プロダクトバックログが今回のスプリントでどこまで入るのかが分かりません。開発メンバーだったときもやっていたはずなのに、段取りを全然覚えていなかったのでありました。リードエンジニアに頼りすぎてたってことですね。

のっけから私の段取りが悪くて、チームに迷惑をかけてしまいました・・・

みんなの予定を確認する

先ほどお話しした、Excelシートについて少し共有したいと思います。

今スプリントのベロシティを予想するのに、下記のようなExcelシートに各人の予定を埋めてもらいます。このシートは、業務外のMTGなどでこのチームとしての活動ができない時間帯に色を塗ってもらいます。そうすると全体の空き時間を算出してくれるのです。

この全体の空き時間と過去のスプリントのベロシティを勘案して、今回のスプリントのベロシティを予想するようにしています。

私たちのチームは、ほぼほぼスクラムチームとしての活動をメインで行っています。兼務している人も、8割型このチームでの活動がメインで、しかもほとんどの作業をモブで行っているので、この計算方法で大体予想通りのベロシティになってくれるというわけです。

兼務の多いチームやチーム状況によって、このやり方はハマらないかもしれません。私たちのチームはたまたまこのやり方がハマりました。

みんなの空き時間

スプリントプランニングの課題

ここまできて、ようやくプロダクトバックログアイテムを選択する作業に入ることができました。

スプリントゴールもボトムアップで決めることができました。

ただ、スプリントプランニングでは個人的に感じている課題があります。それは、スプリントプランニングにかなりの時間を要すること(これがスプリント開始早々結構な疲労感なんですよね)。

私なりに、スプリントプランニングでの課題は、スプリントプランニングのときにプロダクトバックログがReadyな状態にない」からなのではないかと考えています。

スクラムガイド2020でも、下記のように記載があります。

開発者は、プロダクトオーナーとの話し合いを通じて、プロダクトバックログからアイテムを選択し、今回のスプリントに含める。スクラムチームは、このプロセスの中でプロダクトバックログアイテムのリファインメントをする場合がある。それによって、チームの理解と⾃信が⾼まる。

スクラムガイド(2020)より

つまり、スプリントプランニング開始時には、すでにプロダクトバックログアイテムを選択できる状態にしておかなければいけないんだと理解しました。

「リファインメントをする場合がある」という言葉もありますが、あくまで限定的な言い回し方で、状況に応じてリファイメントする場合があるんだなと受け止めました。

私たちのチームでは、スプリントプランニングのときにプロダクトバックログアイテムを作成し、ストーリーポイントを見積もるというやり方をしています。

実は今回は、前回のスプリントであらかじめプロダクトバックログアイテムの種になる要素を洗い出してもらっていました。そのおかげもあって今回のスプリントで実施するプロダクトバックログアイテムの決定、ストーリーポイント見積もりまでが、いつもより早くできた気がします。

スクラムガイドにあるように、ゆくゆくはスプリントプランニング時にプロダクトバックログがReadyな状態でいつでも選択できるようになっていけるといいなぁ。

さいごに

自分の備忘録も兼ねて、スプリントプランニングの前にやっておくことをおさらいしておきたいと思います。(これはあくまで私たちのチームのやり方なので、あくまで参考程度に見ていただけますと幸いです)

  1. チームメンバーの空き状況を確認する →各自予定表の空き時間を入れる(別件の予定があるときは背景色を塗ると各自の空き時間が分かるようになっている!)
  2. 今スプリントの予想ベロシティを算出する
  3. プロダクトバックログアイテムを選ぶ
  4. スプリントゴールを決める
  5. PO合意

【今後の目標】
スプリントプランニング時にReadyな状態のプロダクトアイテムが出揃っていて、選択できる状態を目指す!