この記事はinsurtechラボアドベントカレンダー2023の3日目の記事として書いています。今年は何回か社外登壇をしました。社外登壇のコツの1つとして「仮説キャンバス」を書くことがあるなーと感じていますので、それを紹介したいと思います。
仮説キャンバスについては下記記事でも書いていますので、キャンバスって何?という方は下記を確認ください。
下記は実際の仮説キャンバスでAgile Japan2023で登壇する時に作ったものです。本当の仮説キャンバスでは最下段にビジネス指標や市場規模といった欄があるのですが、登壇の際は割愛しています。
それではおすすめしたい具体的なメリットを書いていきます。
登壇に於いての仮説キャンバスのメリット
①.基本的なポイントが網羅されている
たとえば、Confengineでプロポーザルを提出する時は、「Learning Outcome」「Target Audience」等を書きますが、Learning Outcomeであれば、『課題や提案価値』で。Target Audienceであれば、『状況や傾向』で整理できます。このようにキャンバスには必要なポイントが揃っています。
②.言いたいこととユーザーの課題の整合を考えられる
上記①だけであれば、キャンバスである必要はありませんが、この整合を考えるという所が非常にポイントかと思います。キャンバスについては左側が発表側、右側が聞く側として作るのですが、「自分が話したいポイントと聞きたい課題が整合しているのか?」を確認することで、基本的な話の骨子が整理できます。また、自身が話したい目的と提案価値を整合させることで、深みや想いをもって話すことが出来ます。
このように作ったキャンバスの整合を確認していく事で、講演内容が出来上がっています。講演は時間の限りがあるため、このように何を言うべきかを鳥瞰的に整理することは非常に重要と感じています。
③.プロダクト作成の練習になる
キャンバスについては上手に作るためには、とにかく練習が必要だと思っています。作成することも練習がいりますが、作成したキャンバスを試してみて、仮説と比べてどうだったかフィードバックを得ることも数をこなす必要があると感じています。そういった意味で登壇をプロダクトと捉えキャンバスを書き、実際の講演してみて反応を見るという一連の流れは自身のプロダクト作成のスキルアップにつながると感じている為、プロダクト作成の練習としても使えます。
④.共同登壇すると更によい
また、キャンバスの真価は共同登壇にあると思います、③に書いた通り登壇をプロダクトと捉えた場合、共同登壇はチームでのプロダクト作成の流れを疑似体験でき、非常に良いと感じています。また、エンジニアは仮説検証にそこまで興味がないケースも多いため、プロダクトに関してキャンバスを作ってもあまり興味を示さないケースもあると感じていますが、共同登壇でキャンバス作ると、リアルにキャンバスを見て、反応しているなーと感じています。
仮説キャンバスの事例
下記は登壇ごとに作っているキャンバスの事例です。雑なものもありますが、それでも作るのはおすすめですし、何より練習になると思います!!
・2023.10にレッドジャーニーさんのイベントに登壇したときの仮説キャンバスです。レッドジャーニーさんイベントなので市谷さんに振った形でキャンバス作成しています。
・2023.9にXP祭りで共同登壇したときの資料です。開発メンバーとの共同登壇だったので、それを意識して作成しています。
感想
ということで、登壇に向けてのキャンバス作成のススメでした。さらにブラッシュアップできるよう、また検証ももっとうまくなるよう、引き続きInsurtechラボとして登壇はどんどんやっていきたいと思っています。
読んでいただきありがとうございました。