ゴール、目標設定について悩んでいること

 この記事はInsurtechラボ2023アドベントカレンダー14日目の記事で書いています。(空いていたのでだいぶ遅くなりましたが、せっかくなので埋めてみました)

ゴールの重要性

 仕事に関しては緊急度ではなく重要度で選ばないと、必ず溢れる為、重要度が低いと思われる仕事はどんどん捨てていかないといけないと思っています。ただ、人によって何が重要か?は異なるので、重要度の選び方が難しいと感じています。

 その重要度を選ぶための軸がゴール/目的にあると考えていて、重要でないものを捨てることができる判断ができるゴールが重要だと思っています。北極星(ノーススターメトリクス)のようなしっかりしたビジョンが重要とプロダクト界隈では言われていますが、北極星を定義すること自体が本当に難しく、どちらかというと現在は直近のゴール(たとえばスプリントゴール)、1年後くらいのゴール、仮想北極星を何回も創りなおしながら進めています。

 そんな感じでゴール設定を繰り返す中で感じた事を書いておきます。このゴール設定のスキルについてはもっと勉強した方が良いと思っていますが、全然学習できていないので、現時点で経験する中で思っている事を書きたいと思いますので、あくまでも個人の見解です。(ビジョニングやOKRなどをもっと勉強したら変わってくると思います。)

現時点で考えている良いゴール

①.ゴール達成やその道のりの具体シーンについて映像化でき、その映像に感情が見える

 短期ゴールであれ、長期であれ、画像や映像で具体シーンがイメージアップできることは重要とおもってますし、そもそも自分の中で映像が見えないのであればゴールになってない気がしています。その際に単純に何かのタスクが終わっているというイメージより、喜びや怒りといった感情が出てくる部分が見えるイメージが浮かぶかが重要と考えています。そのゴールの重要性を語るより具体シーンのイメージについて語る方が話していたり、聞いたりしてもワクワクしますし継続的に想いだせるので、その度合いの強さと良いゴールは関係していると考えています。

②.前回のゴール及び長期のゴールと繋がりや変化がある

 前回のスプリントゴールと比べて変化や成長が無ければ、プロジェクトとして停滞していると考えるので、何らか前回のゴールとは異なる学びが目的となっている事も重要と考えています。ただ、毎回学びのゾーンが異なりすぎても、成長としては微妙と思いますので、「中期のゴールに向かった今回のゴールを達成するとどのくらい近づくのか?」という問いと「前回のゴールと比べて今回得たいものは何か?」という問いを意識しています。

③.具体的に達成可能が判断できるか?

 ゴールの具体性は重要だと思います。ただ、具体的に判断可能であることを優先させすぎると、上に書いた感情のイメージや前回や未来への繋がりの部分が薄くなることが多い気がしているので、①~③のバランスをもって決めないといけないと思っています。

④.メンバーに腹落ちするか

 基本的にメンバー全員でゴールに対して腹落ちすることは「都市伝説」と考えていて、この腹落ちに時間をかけすぎるのは得策でないと考えています。そもそも①等のイメージは人によって想像する内容が異なるため、完全な腹落ちはないかなと思っています。ただその時に、イメージできる所とできない所について、メンバーの状態を観察することは重要と考えていて、そのため、ゴールはPOから出したとしても、メンバーで再度設定してもらうようにしています。ゴールが決まらない時は、ゴール自体というよりもメンバーのスキルやコンテキストによる点が多いため、このゴールの議論のなかで育成に関する状況や施策も考えていくと上手く行きやすいと感じています。

⑤.一挙両得感があるか?

 プロダクトの目指すべき点、チームの目指すべき点、組織の目指すべき点、個人として目指すべき点等いくつかの要素があると思いますが、そのゴールを目指した時にいくつかの方向性に対して良い変化が生まれそうかということも大事にしたいと思っていますが、これを変に目指すと集中しづらいゴールにもなるため、集中しやすいわかりやすいゴール何だが、結果として上記のように一挙両得感があるというのが良いなと思っています。

 ビャルケインゲルスが言っていた『Yes is More』という色々な課題を一気に解決してブレークスルーするアイデアを目指していきたいと考えていますし、そういった目標を考えて重要度の軸を選べないと、不要なタスクの削減について対して効果がないなと感じています(でも出来ない・・・)

目指すゴールの具体事例

 また、良くミッションの良い例として、ブラットピットのミッションステートメントが出てきますが、この文章化スキルはすごいと思いますが、実際やるのは難しいです。

ニューオリンズの下9区に住む世帯のために、手頃な価格で、環境にやさしく、ハリケーンへの耐久性を持つ家を150戸建設する

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/2604?page=2

ゴール設定の練習について

上記ゴールを作るスキルを学ぶために現在意識している事を書いていますが、まだまだです。

①.仮説キャンバスの作成

 これはプロダクトのゴール設定に主に使われるキャンバスなのですが、想いのこもった感情が見えるビジョンがあるか?複数の視点が整合しているか?等の視点でゴール設定の練習になると感じていて、毎週何らかのキャンバスを書いています。

②.From(現状)への向き合いと実験

 ゴールについては現状から続いていくゴールになっていないと意味がないので、そのためにも現状の観察は重要と考えています。ただ、ちまたにいるスクラムマスターさんやアジャイルコーチさんと比べても自身の観察スキルは低いなーと感じています。ただ、自分にとっては、そこはあえて実験してふりかえるということが良いと思っていて、アジャイルに実験‐ふりかえりを繰り返しながら、現状発生したことに対して、概念化していく事が良いゴールにつながると考えています。

③.その他

 おそらく、プロダクト作成についての記事や本やOKRや組織論についての記事にもゴール設定のヒントがあると周りの人を見ていると感じるので、もう少しそういったインプットも入れていかないとと感じています。

感想

 ということであまりまとまっていないですが、現時点でゴール設定に関する想いとこれから学習していきたいスコープを書いてみました。また1年後見返しながらバージョンアップできるように頑張ります。

 読んでいただきありがとうございました。