Scrum Fest 三河2024に参加してきました

下記イベントに参加してきたので感想を記載します。(この記事は20242Qアドベントカレンダー10日目の記事で書いています)

Scrum Fest三河2024

Scrum Fest三河とは

 アジャイルコミュニティの祭典で、日本各地で実施されているイベントの1つです。三河は製造業が盛んという事で、製造業×アジャイルの文脈を中心に、実践者が集まるコミュニティとなっています。昨年も参加してきていますが、製造業の方とたくさん話す機会があって、普段考えないことを知ることができる場となっています。 今年もメカ、エレキの話を色々聴くことが出来て、新鮮な経験でした。

DAY1

製造業でのアジャイル、悩みと光

 平鍋さんの基調講演でした。製造業とありましたが、企業の中でアジャイルを進める上でのロジスティックス(兵站)について、組織の上に通していく観点、組織の下に通していく観点があり、それが企業によってや誰がアジャイルの始めたいと説くか(アジャイルに限らず新しいことを始めるケースは同様)によって、変わっていくという内容で、製造業以外でも広く大切な内容となっています。

 また、自動車業界でステークホルダーも多く、命に直結するプロダクトとなるため、作るものの特性でどういったアジャイル適応の方向性があるかかという具体例も聞けました。組織でアジャイルを進めるためには、アンラーン、オートポイエーシスといった考え方が重要。始めるのは必ず人であり、「人間賛歌」が起点だという勇気をもらえる内容でした。

 懇親会で平鍋さんから「今回は真面目であんまりエモくない内容だったが大丈夫だったか?」といった質問をもらいましたが、無茶苦茶エモい内容でした!!ありがとうございました。

DAY2

循環型コミュニティの構築:社内から社外への持続可能なつながりを作ろう

KAGの小糸さん、KDDIの永島さんからの講演でした。社内コミュニティの話は色々聞きましたが、今までで一番ワクワクした内容だし、こういうことがやりたいと常々思っているので、とても良かったです。自分たちが楽しみながら社内と社外をつなげていきながら新しい価値を作っていくという事はある意味日本を変えていくことにもつながるので、KDDIみたいな大企業さんがやっていくのはとっても素晴らしいと思います。(管理職としては管理職を仲間はずれにしないでーと思いましたがw)

この流れで9/25にKDDIさんで講演するのでまた色々お話し聞けると楽しみです。

OSTという文化を組織に根付かせてみた

Sansanのミツカワさんの発表でした。OSTを会社で開き、育てていくという話でしたがミツカワさんの行動がとても素敵だなと思いました。ミツカワさんの発表は前聞いた時も、聞き手が分かりやすいように工夫されていると思いましたが、社内OSTをサポートしているミツカワさんの行動を見ても自然にそういった感覚(相手の事を考える)が身についている方なんだなぁと思って聞いていました。ありがとうございました。

必要なのは客観性。組織変革をもたらす、より良い「対話」を生み出すための活動

ヌーラボのアンジェラさんとけんしろうさんからの発表でした。この発表をしようとおもったのが、スクフェス新潟で私の発表見てもらって、その後話したこともきっかけになっているという事で、とても嬉しかったです。

 ワークショップデザインについては興味がかなり高い領域なので、本格的に勉強したいなと思いました。フルリモートの中でこういった事が称賛される文化や、発表されているお二人自体の関係性が出来ている事自体もとても良いなと思いました。最初にやった漢字を書くワークは鉄板だなと感じたので、何かの時に私も使わせてもらおう。。。

たった1人からはじめる【Agile Community of Practice】~ソース原理とFearless Changeを添えて~

 KINTOテクノロジーズのきんちゃんからの講演でした。わりと私も同じようなことをやっているので、わかりみがものすごく深い内容でした。「ソース原理」については知らなかったので、早速勉強してみたいと思いました。この発表の次が登壇だったので、あまり感想を話せなかったのですが、またどこかの場でゆっくり話したいです。ありがとうございました。

自己組織的なチームから空虚なチームへ変貌させた3カ月の組織運営からの教訓

 私の講演でした。去年と同じ部屋での講演で去年の事を思い出しながら話してました。ヒロキングさんが職場変わっても、オンラインで見てくれてコメントもらえたのが嬉しかったです。ふりかえりはまた別途します!聞いてくれた方ありがとうございます!!

いろんなアイデアが聞けて、とにかく前向きになる相談会2024!!!

 講演の後、川口さんがアラウンド83ラジオで、はげちゃびん問題については話そうと誘われて、そのままアラウンド83ラジオで話していました。はげちゃびん問題は川口さんのスライドを付けておきます。「会社の行動指針をしっかり考えてそれに沿って行動出来ているか」がポイントでは?といった話をさせてもらいました。昔ながらの企業でも行動指針は意外とアジャイルの原則と合っているものが多い為、会社の方向性と合わせて勇気をもって話していくことが大事だと自分自身にも言い聞かせてました。

 バブルまではチャレンジすることが重要だったけど、ここ数10年、チャレンジせずに守ることが大企業では成功となる状況があり、その中で、石橋をたたいて壊す文化が形成された。また、その中でも攻めるためにマーケティング等の領域が着目されたが本来はプロダクト自体の価値に向き合わないといけない。みたいな話をしました。ちなみに話しませんでしたが、日本マーケティングでもこの前マーケティングの定義が変わって、マーケティング自体が、むしろプロダクトを創り出すみたいな文脈に変わったので、いよいよ変化のタイミングだなと思って聞いていました。

34年振りにマーケティングの定義を刷新

 その後はコニカミノルタさんやアイシンさんやデンソーさん等の製造業でのアジャイルや製造業での変化の話が盛り上がっていました。現地・現物・現実が大事!!!

スクラムフェス初登壇, そしてとあるセッションとの出会いから1年が経ち, アジャイルコーチを名乗るのを辞めて “わからない” ひとになりました

 NRIのぽめさんからの発表でした。ぽめさんは本当に学習熱心だなと常々感じているのですが、学習することで「わからない」を言えたり、そもそも色々な帽子がある自分が「わからない人」になったという不思議な内容でした。

 こういった自分の変容段階について、言語化を試みている事がとても素敵だなと思いましたし、自分ももっとやらないといけないと感じました。素直に、仕事でもコミュニティでも成果も出していてすごいなと思います。ありがとうございました。

社会人に絶望していた自分が憧れのチームにjoinして見えた景色と希望〜少しの葛藤を添えて〜

 47機関のaki.mさんの発表でした。帰りの新幹線の都合で移動しながらの視聴となりました。kyonnさんやaki.mさんとはコミュニティで良く話すので47機関の使われているキーワード(ミームbot等)はちょこちょこ聴くのですが、やっと何のことかわかりました。

 超個体として世の中に変革を起こすチームになるために個人が(も)大事という話はスクフェス仙台でも聞いたゲヒルンさんのキーノートと被りましたが、自分の状態との差を感じて、チクっとする内容でした。

我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ。

アニメ 攻殻機動隊より

感想

 メカ・エレキ・ソフトのメンバーが混ざってギャザリングする素敵な場でした。運営の方々ありがとうございました。自身の発表等のふりかえりや、他の講演のコメントもまた、おいおいできればと思います。読んでいただきありがとうございました。