記事の目的とテーマの紹介
チームはこの4Qの最後のスプリントの主な活動を終え、最後にレトロスペクティブを行います。この記事を書いている時点では、まだ次年度のチーム体制が不透明だったこともあり、ふりかえりの活動が重々しくならないように、最後に楽しかったねと言ってもらえるように、「楽しい」に振り切った、ゲーム性のあるワークを探していました。
そんな中で、「Blokus」というワークに出会いました。今回はこの「Blokus」というワークを使ってふりかえってみたお話をしていきたいと思います。
前回も色々悩んでましたね(最後のレトロスペクティブの設計に悩む【スクラムマスターへの道#23】)
目的は2つあります。1つは、「Blokus」を通じて、チーム全員が共に楽しくふりかえれること。もう1つは、今回のスプリントで得られたものは何だったのだろうかということを再確認すること。これらを次年度のチームがたとえ離れ離れになってしまっても、個人個人が経験として持ち帰ってもらって、次のチームで活かしていただければといいなと思います。
私たちの経験が、継続的な改善と成長を目指すすべてのチームにとって、新たな視点やインスピレーションを提供することを願っています。
「Blokus」のやり方
事前準備
オンラインホワイトボードツールの「Miro」で行いました。
テーブルを使おうか迷ったのですが、テーブルは高さを揃えるのが面倒だったので、図形を使ってマスを作成しました。
付箋のサイズより一回り大きめな四角形を用意して、複製複製・・・で適当なエリアを作ります。
適当な感覚で作ったので参考になるかは分かりませんが、今回は参加人数が7人想定で作成しています。マス目は21×13としてみました。
実施手順
- スプリントのふりかえりを好きなマスに、付箋を書いて貼っていっていください (1マスに書けるふりかえり内容は、1つまでとします)
- リアクションしたいふりかえりのマスに矢印を書いてからリアクションとして意見を書き込みます
- 自分を含め、誰のふりかえりにもアクションできます
- リアクションの内容はGood & New(褒める & 提案)です
- リアクションを行えたら、リアクションを行ったふりかえり内容(付箋)を(他人の付箋だったら)自分の色にしてください
- すでにコメントついているものにさらにコメントをしたら一気に奪うことができます
- 制限時間が終了した時点で、一番広い人が勝ち 勝者が決定したら、拍手でお祝いしましょう!


レトロスペクティブの結果
最初はルールを理解していただくのが大変な気がしたので、説明に時間を使ったのと、最初の1付箋目だけ2分ぐらいとって書いてもらったり、ルールの説明をする前にふりかえりのサンプル付箋からフィードバックを書いて色が変わる様子をお見せしました。
この辺りはルールを理解していただくのに有効だったかもしれませんね。一度ルールが腹落ちできればあとは5分を2回戦やることにしました。
ルールを理解するのが早いメンバーなんかは、ゲームに勝ちたすぎて付箋が溜まってからフィードバックを書くなどして楽しんでいただけている様子でした^^
というわけで、Blokusを実施した結果なのですが、こんな感じでした。

本来は、7人で実施想定だったのですが、急遽3名参加できなくなったのでやや空きが多めですが、7人で実施していたとしたらまあまあいい塩梅の広さだったんじゃないかと思いました。
強いて言えば、人数が減ったときに少しサイズを調整すればよかったですね。
ここは1つ反省点でしょうか。
感想と今後のアクションプラン
感想
最後にこのレトロスペクティブのフィードバックをメンバーに書いていただきました。

フィードバックのコメントをご紹介しますね。
概ねこちらの意図通り、「楽しかった」というフィードバックをいただけてとてもよかったです。
ただ、一部のフィードバックにもある通り、まだ課題がありそうですね。
今回は少し時間をとって、個人個人がスプリント期間の出来事を思い出してもらってから「Blokus」を実施しました。そのため、内容が浅めになってしまったのかなと感じています。
「この後に深掘りすると良いのかもですね!」というフィードバックもいただいたし、もしかしたら、最初にもう少し発散に時間を使ってもよかったかもよかったかもしれませんね。
前回のレトロスペクティブでは、時間をオーバーしてしまった反省点を活かして時間管理を50分で設計(レトロスペクティブは1hで実施)していたこともあり、早め早めの意識が強すぎて予定より少し早めに終わってしまったりと、いくつか改善点が出てきました。
今後のアクションプラン
レトロスペクティブを実施した後、ふりかえりのふりかえりを行いました。



スクラムマスターとして、今後のネクストアクションについては次のようなことを考えてみようと思っています。
- レトロスペクティブの時間とふりかえり方針についてチームで検討してみる
- 1hのミーティングの場合に50分で設計するところまではよかったが、次の作業の合間に休憩を挟みたいので、45分で設計する(10分バッファで5分の休憩時間を確保)
- ふりかえりの仕方について、チームで決めてもいいかもしれない
- 急遽お休みが出ることも踏まえ、何パターンかのテンプレートを用意しておく
さいごに
いかがだったでしょうか。
やってみて思ったのが、Blokusはゲーム性があるので、楽しくふりかえりをしたいとか、初めてふりかえりを導入するチームや組織に試してみるといったときにも、有効なんじゃないかなと思いました。ふりかえりも反省会みたいになってしまうと辛い時間になってしまいますよね。もちろん楽しいだけでもダメだとは思いますが、「自分のチームがもっと良くなるためにはどうしたらいいのか」を楽しく、ポジティブにふりかえりたい!と全員が思える方がきっといいアイデアも出やすいのではないでしょうか。
もし機会がありましたら、「Blokus」試していただけると嬉しいです。やってみた感想を共有し合えるといいですねー^^
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
参考文献・リンク
https://qiita.com/viva_tweet_x/items/4249d32931007dde1851
https://www.hands-lab.com/tech/t13055/
もうちょっと時間とってもいいかも?