「議論の構造化」への道【スクラムマスターへの道#22】

はじめに

どうも、ヒロキングです。

久しぶりにジムに行ってきたら(約1ヶ月)しっかり衰えていました・・・
さっそく筋肉痛が訪れて、1日中眠いです🛌

前々回で、ファシリテーションの課題について書きました。(チーム力向上への挑戦【スクラムマスターへの道#20】)今回は、ファシリテーションのスキルを上げるべく、レトロスペクティブのふりかえりをしてみたので、そのお話をしていきたいと思います。

気づいたこと

今回のレトロスペクティブのふりかえりは、コーチと一緒に取り組みました。

「前回のレトロスペクティブで気づいたことを書いてみてください」ということで、付箋を書き出してみました。

気づいたこと

  • それぞれのカラーの付箋を使ってくれた
  • DPAを更新できたのは、予想外だったがとても良かった
  • 今日のゴールを意識してもらえた気がする
  • 収束用のエリアを用意しておいた方がいいな
  • 付箋が前回のものに比べると、中心によってきている
  • ニコニコカレンダーをうまく利用できていない

目的によってフレームワークを変える

次は、先ほど出した気づきを、FDLとKPTのフレームそれぞれに置いてみます。

まずはFDLから。

FDL

次にKPTです。

KPT

「どちらが置きやすかったか?」

これは間違いなくKPTでした。なぜかというと、K(Keep)かP(Problem)しかないから。FDLはFunかな?Learnかな?とどこに置こうか少し考える時間が必要なのに対し、KPTはどちらかを選択するだけ(といったら語弊があるかもしれないけど)なので、それがKなのか、Pなのかで考えると選びやすかったです。

ということは早く課題に対してアプローチしたい場合はFDLではなく、KPTの方が向いているのではないかと感じました。

そして、コーチからこんなアドバイスをいただきました。

それぞれのフレームワークにも良さがあること。その良さと目的が合わなければ違うフレームワークを選んでもいいし、フレームワークをカスタマイズしてもいい。

例えば、FDLでは足りないから、FunDoneThanskLearnにしようとか。自分の狙いに応じてやりやすいように設計しても個人的にはいいと思います。

これは難しい。。正直、まだその領域にはとてもじゃないけどいけないなぁと思いますが、目的に応じてやり方を工夫してもいいんだということを学びました。世の中で出ているフレームワークをうまく組み合わせて使うもんだとばかり思っていたので、目から鱗でした!

課題のラベリング

収束のときに、課題をラベリングするという方法もあることを教えていただきました。

課題のラベリング

「それぞれのカラーの付箋を使ってくれた」「DPAを更新できたのは、予想外だったがとても良かった」の2つについては、「自主的に振り返りをよくしてくれた」とか、「付箋が前回のものに比べると、中心によってきている」「ニコニコカレンダーをうまく利用できていない」の2つについては、「チームのバロメーター」といった具合に。

こうしてラベリングすることで、発散により出してくれた意見を整理します。

そして、その中でどの部分がチームとして一番の課題で改善していきたいのかを次のマトリックスを使って可視化することもできます。

マトリックスで整理

今回は、「緊急度」と「重要度」でマトリックス表を作っています。

自分が気づきとして出した付箋をラベリングにより整理して、そこから、重要度と緊急度の観点からラベリングした課題を配置していきます。

マトリックス表

私の中では、「改善の停滞」が最も重要で、緊急度の高い課題だと思っていることが可視化されましたね。

今回は、「緊急度」「優先度」でマトリックスを作成しましたが、このパラメータを何にするかはそのときの目的によって変えてもいいということも教えていただきました。他にどんなパラメータがあるだろうか。「効果」と「コスト」とか「機会」と「リスク」なんていうのもいいのかしら??

さいごに

いかがだったでしょうか。

議論の構造化、今回は時間をかけて余裕を持って取り組めましたが、本番はそうそう予定通りにはいきませんし、その都度うまく切り盛りできるようになるには、まだまだ課題は多そうです。今回教わったことを自然にできるように、練習を積んでいきたいと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。