エンジニアとして発信することについて

 Insurtech研究所所長のたけです。6月のアドベントカレンダーを書くにあたって、発信についての私の私見や経験を述べたいと思います。この記事は2023/6月アドベントカレンダー2日目の記事になっています。(③大切な人から認められるの一環で書いています。)

 私は、現在、noteやtwitterでほぼ毎日発信したり、会社でも、対外コラムをいくつか書いたり、このラボのHPでも定期的に記事を書いたり、コミュニティ―などで登壇して発表したりと昨年から割と発信活動を行っています。

 ただ、1年前までは基本的には全くといってよいほど、こういった発信はしていませんでした。AWSの勉強のためにサーバー立ててブログを作って発信してたことはありましたが、誰にも言っておらず、AWSのお金を払うのが嫌でひっそりと閉じました。(その他、完全趣味のページはもってますが、仕事とは関係なく秘密にしています。)

 そんな私が何故「発信が重要」という結論に至ったのか、今回のアドベントカレンダーがちょっとでも、盛り上がるように発信の必要性とメリットについて書いていきます。

発信するメリット

知識やスキルが定着する、理解が深まる

 発信することの一番のメリットは自分の知識、スキルが定着することにあると思っています。記事を書くとやはり周辺の事を調べたりすることが多く、その中で知識が増えたり、言語化をすることで自分の中に腹落ちできます。

 1.自分で体験する。2.それを記事として書く。3.書いた記事を自分で読む。4.出した記事に対して誰かのフィードバックを読む等、記事を書くと、体験に対して最低4回は考え、言語化する機会があるため、知識の定着が非常に効率よく進みます。

 特にアジャイルや仮説検証、最新技術等は不確実性が高く、整理しづらい内容が多いため、そういった内容を自分の言葉で書いておくことはもはや必須と言えます。

「誰かのために記事を書く」というスタンスも重要だとは思いますが、私は現在は圧倒的に「自分のため」に書いています。そのため、文章の推敲等もイマイチなまま発信してしまうことも多いですが、負荷を少なく持続可能な形で続けることこそが重要として、OUTPUTし続けています。

知識を発信する所に知識があつまる

 いわゆるGiver(与える人)、 Taker(奪う人)の話です。これだけ技術が早く、変化が激しい時代だと、知識を得る重要性がますます高まっています。そんな中では『知識を共有し、困っているときは助け合う』といったGiverの姿勢が重要で、GiverにはGiverが集まってきて情報がどんどん集まるという循環があると感じています。

 特にコミュニティの文化では顕著です。会社だけで仕事をしていく時代はもう古く、いかに世の中とつながっていくかが重要となってきましたので、これからはコミュニティでGiverとしてふるまうことが重要な能力になるのではないでしょうか。

Webマーケティングの勉強になる・世の中とつながる

 これが、一番最初に自分でWebページ作った時の動機でした。AWSやWebマーケティングみたいな文脈の仕事を実施したときに、自分が全く内容わからなかったため、とりあえずAWSでブログ作ってあげたところから始めました。私はCOBOLしか経験がなく、エンジニアに対して、いつも引け目を感じていたのですが、AWSでサーバー立ててワードプレス入れてブログ書いて、GAで数値取得して、AWSの資格取ったりしていると、ちょっとでも世の中についていけている感があって安心したのを覚えてますし、単純に楽しかったです。(今はそれがLLMが対象になっています。)

 SEのはしくれとして、世の中とつながっている、取り残されていない感覚はとても重要です。昔は、記事読んだり、セミナー行ったりして世の中から置いていかれないよう意識していましたが、INPUTだけだといつも遅れているような焦りを感じていた気がします。OUTPUTしだすとそういった焦りは少し和らいできたと感じています。

名前が売れ、転職や仕事を取る際にプラスになる

 特段転職活動はしてませんが、名前を売る事も私としては大きな、モチベーションの一つです。私の会社はウォーターフォール開発が中心の会社です。そんな中でアジャイルをやっていても、会社の方からは「なんちゃってアジャイル」をやってるなー。といったくらいの見方しかされないなと感じています。たとえば、とある組織でアジャイル学習したいという要望があっても我々には声はかからず、外部の方に声がかかる状態となっています。そのため、アジャイル界隈でも一定の知名度を取る必要があり、今年度は登壇を多くする等、個人/会社の知名度を上げたいと考えています。

発信するコツ

自分なりの視点が価値となる

 まず、書くことがない、経験が少ないと思って躊躇する方が多いと思いますが、経験がないからこその意見は今しか書けません。ネタについても世の中の気になる記事に対して感想書くだけだったりでも十分ステキな記事になります。

 もう少し知識をつけてから書きたいと思うかもしれませんが、知識がないからこその記事は今のあなたしか書けないですし、そういった記事を読みたい方も必ずいます。前提としてどんな状態でも価値がある記事は書けることを理解してもらえればと思います。

 

書く負荷を減らす

 いざ書こうとすると書く負荷で嫌になるかもしれないので、普段からチャットでつぶやいておいて、それをまとめてみるみたいな自分になりに負荷を下げるやり方も模索すると良いと思います。

勉強と割り切る

 勉強のためと割り切って無理矢理書くのも有かと思います。上に書いた通り記事を書くこと自体は確実に勉強になりますし、書いた記事に対してGA4等で数字を追ったりすることもWebマーケティングの勉強になるので、そういった動機も重要かと思います。

フィードバックをもらう、フィードバックをする

 他の人からのフィードバックはかなり嬉しいものです。私は「自分のために書くぞ!フィードバックなんか気にしないぞ!」というスタンスで書いてましたが、それでも反応いただけると本当に嬉しいものです。今までラボではそういったフィードバックを行う空気をうまく作れてませんでしたので、今回の6月アドベントカレンダーは意識的にフィードバックの場を作ろうと思っています。楽しみにしていてください。(あと記事書かなくても他の人へのフィードバックが発信の第一歩ですので、意識してもらえると楽しいと思います)

発信しようと後押ししてくれる人に乗ってみる

 エンジニアの人は普段Qiitaやブログを見て調べている為、発信することの価値や文化については前向きに捉えている人が多いと思います。ただ、自分には関係ないことだと思っている方も多いと思います。今まで記載した、発信の価値や発信するコツについて少しでも共感していただけたのであれば、後は一歩を踏み出すだけです。

 ラボのメンバーには私からも後押しをしまくりますので、もしもちょっとでも興味がある方がいたらまずアドベントカレンダーのエントリーをお願いします!!(と最後に宣伝してみる・・・)

終わりに

 という事で、アドベントカレンダーの記事の初日はアドベントカレンダーの勧誘の記事でした。6/2現在まだまだ空きがありますが、この記事でカレンダーのエントリーが埋まることを切に祈っています。

 かなり内輪のネタでしたが、読んでいただきありがとうございました。