ユーザーストーリー・マッピング

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ユーザーストーリーマッピングとは

洗い出したユーザーストーリーに重複・類似要件が多くある場合、ユーザーストーリー全体を、似た機能をまとめたうえで、優先度の高い順に上から下に、左から右に時系列でストーリーを並べ可視化する。

プロダクトバックログを優先順位とストーリーポイントの単調なリストにしてしまうと、全体像が見えにくい場合がある。
これはストーリーのレベルがまちまちなために発生するが、カテゴリやソートだけではリスト管理しきれなくなるこよが多い。
このような場合、プロダクトバックログ自体にプロダクトの全体像の性質を持たせることで、機能やリリースの可視化ができる。

ユーザーストーリー・マッピングは機能に優先度をつける場合などに有効な手法であり、顧客の潜在ニーズを引き出す場合にはカスタマージャーニー・マップなどを用いる。

ユーザーストーリーマッピングの例

出典:https://qiita.com/Koki_jp/items/6aebc73bedd0a932dcb8

ユーザーストーリーマッピングの作成手順

  1. ユーザーストーリーを付箋紙に書き出す
  2. 時間軸(ナラティブフロー)に物語順に並べる
  3. 他の機能に依存する場合や拡張機能の場合は、優先順位軸に並べる。優先順位はここで意識しても、後から調整しても問題ない。
  4. ストーリーの骨格となるもの(バックボーン)を抽出する
  5. リリースする機能単位で線を引く

電子メール管理システムのユーザーストーリーの例

01.ユーザは電子メールを検索できる。
02.ユーザは電子メールをファイリングできる。
03.ユーザは電子メールをキーワードで検索できる。
04.ユーザは電子メールを移動できる。
05.ユーザはサブフォルダを作ることが出来る。なぜならそこに電子メールを移動させたいからだ。
06.ユーザはひとつのフィールドで電子メールを検索できる。
07.ユーザはひとつ以上のフィールドで電子メールを検索できる。
08.ユーザは添付ファイルの中身も検索できる。
09.ユーザはサブフォルダも再帰的に検索できる。
10.ユーザは電子メールを構成できる。
11.ユーザは電子メールを読める。
12.ユーザは電子メールを書ける。
13.ユーザは電子メールを削除できる。
14.ユーザはプレインテキストの電子メールを送信できる。
15.ユーザはプレインテキストの電子メールを開ける。
16.ユーザはリッチテキストの電子メールを送信できる。
17.ユーザはリッチテキストの電子メールを開ける。
18.ユーザはHTMLの電子メールを送信できる。
19.ユーザはHTMLの電子メールを開ける。
20.ユーザは電子メールの添付ファイルを開ける。
21.ユーザは電子メールにファイルを添付できる。
22.ユーザは電子メールにファイルを添付できる。
23.ユーザは電子メールを管理できる。
24.ユーザはHTML形式の電子メール開ける。
25.ユーザは連絡先からE-mailアドレスを取得できる。
26.ユーザは削除した電子メールを空にできる。

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