4/16~4/17はDevOpsDaysTokyo2024に全振りしてみようと思っている話

来週はDevOpsDaysTokyo2024が開かれます。前に実施したRSGT全員参加の運営が非常に良かったのと、新年度に替わって若干組織が混乱しているので、それであればとまた、この期間開発を止めてメンバー全員DevOpsDaysの視聴会に振りたいと思っています。(下記はRSGTに全振りしようと思った時の記事です)

※現地1枚、オンライン3枚をGETしているので、それで皆で見たいと思っています。

4/15追記:表記件ですが、リアルタイムの同時視聴については今年の取扱いはNGと運営から連絡がありましたので、メンバーでの視聴会はオンラインの動画公開後に実施することになりました。(下記が運営からの見解)

DevOpsDays TokyoはRSGTと違って即日現地チケットが売り切れる状態ではないので、お問い合わせ頂いた内容についてあまり議論出来ていなかったというのが正直なところです。 その上で、今時点で議論できた範囲での結論としては、NGとさせてください 理由としては、RSGTは現地チケットがすぐに売り切れている状態に対して、会場拡大などの対策を取るのが難しく、オンサイト参加需要の高まりに対する実験的な対応策として当日同時視聴をOKとしたと認識しています。一方で、DevOpsDays Tokyoは、まだ現地チケットが購入できる状態ですので、この対応を取る段階ではないと考えました。 ただ、社内を巻き込んでわいわい盛り上がってもらいたいという気持ちもありますので、今年はNGとさせて頂きますが、来年に向けた検討事項とさせてください

また、今回のGCLT(Golden Cercle Lightning Talk)で、ラボのビジョンの「②新しい技術/環境でわくわく仕事ができる」の順位が下がったのも気になっていました。これは発信文化や仮説検証の話をずっと語っていたので、相対的に落ちているという事だけなのですが、エンジニアとしてはやはり「尖った技術でワクワク仕事がしたい」は必須だと思っていて(自分が出来ないのでなおさら)、もっと開発者体験を向上したいといつも考えているので、ちょうどDevOpsDaysは良いなーと思いました。

 という事で、DevOpsDaysTokyoを楽しめるよう、事前に何人かで気になるプロポーザルを見てワイワイしたので、その内容を書いていこうと思います。

DAY1 2024/4/16(火)

キーノート:From Pilot to Transformation: Embracing the Reality of GenAI at Scale

The DevOps HANDBOOKを書いたパトリックドボアさんのキーノートです。

生成系AIを用いてのパイロットプロジェクトに関して、それ自体が一つの『社会技術的変革をもたらす』と書いてありました。新しい技術を展開する際に得られた教訓や、プラットフォームチームがこの成功に大きな役割を果たす方法について報告という事で、かなりワクワクする内容で、楽しみです。

DevOpsのグローバルトレンド

kyonさんのサーベイ調査の報告登壇となります。前回のプロダクトマネジメントの時も単なる紹介以上にkyonさんがこのサーベイのどこに心を惹かれたかを話してて面白かったので、今回も期待しています。前回のプロダクトマネジメントの紹介を見た時、サーベイ読むぞと思ったのに、全く読めてないので、もう一回これ見て、モチベーションをあげたい

知識ゼロから学ぶAIのテスト 信頼できないソフトウェアとそのテストのために

マネーフォーワードのCQOの高橋さんから「AIを活用したテスト」と「AIをどうテストするの?」と2つについて説明があるとのことです。AIのテストは最近色々な所で話されていますが、まだ全然うちは導入できていないので、キャッチアップできればと思います。

生成 AI による DevOps プロセスの改善

Googleの中丸さんから生成AIでDevOpsがどう変わるかといった内容の講演になります。下記ラーニングアウトカムの3点はどれも気になる内容となっています。

  • 生成 AI の一般向けとエンタープライズ向け機能の違い
  • 生成 AI によって DevOps にどんないいことがあるのが、その全体像
  • Google Cloud 上であれば具体的にどんなことが期待できるのか

今すぐできる! DORA metrics でカジュアルに始める CI/CD

「初めの一歩」という事で初心者向けの講演を期待しています。DORAメトリクスを使ってどのようにCI/CDをうまく回していくかという事について実践例を元に説明してくれそうです。具体的なイメージが付きやすい講演になっていると思います。

セキュリティプラクティスの継続的な実践〜セキュアなシステム構築を目指して〜

aki.mさんのセキュリティプラクティスの講演になっています。RSGT2024でも講演された続き?の内容と思いますが、RSGTの内容も即使わせていただいたので、今回もかなり楽しみです。(下記がRSGTのスライドです)

Seize the core concepts and value of BizDevOps

CHIEN-CHENGさんのBizDevOpsに関する登壇です。

『DevOpsがBizDevOpsへと進化するとき、その核心概念とは具体的に何でしょうか?真の価値を実現する鍵は何でしょうか?これらの質問がこのプレゼンテーションの核を形成します!』

という事で、気になる問いでした。異なる属性の人とのコンセンサスがキーワードにあがっていたので、どちらかというと技術ではなくビジネス面の内容なんだと思っています。

The 3 Unfunded Pillars of Digital Business

Aureでのサーバレスコンピューティングの本を書かれているサッシャ・ローゼンバウムさんの講演です。「テクノロジーの卓越性(技術的負債の削減)、プラットフォームエンジニアリング、信頼性(SRE)の3つの柱を枠組み」で話すという事で、そのことにより、革新が起こり価値が創造される場所へと移行させる方法を示します。とありました。かなり気になる内容でした。

エンジニアゼロからのDevOps ~ エンジニア文化のない大企業での内製開発成功への軌跡 ~

東京ガスさんでの内製開発チームの話となります。プロポーザルにテックブログが付いていたのですが、一般の大企業で新たにテックブログを始めたりされてすごいと思いました。文化含めてアジャイル、DevOpsに向かってどのように変容させていったかという事例を楽しみにしています。

SPI原点回帰論:事業課題とFour Keysの結節点を見出す実践的ソフトウェアプロセス改善

BizReaachの高橋さん、内藤さんから「ソフトウェアプロセス改善(SPI)におけるSODA(Software Outcome Delivery Architecture)フレームワークを用いた具体的な問題解決方法の紹介とDORAメトリクスによる計測の重要性と、これを実践的な改善に繋げる困難さ」について紹介いただきます。RSGT2023の時もお二人の資料はすごかったので、今回も楽しみです。

DAY2 2024/4/17(水)

サービス運用はボールを落とさない競技 : 2009年DevOpsDays の誕生と私の身の回りの話

DevOpsとの出会いと、その進化ということで講演いただきます。「DevOpsは単なる技術やツールの問題ではなく、人々とプロセスの改善についての哲学である」ということをコミュニティのの成長なので、川口さんならではのストーリーが語られると思います。楽しみです!!

Value-Driven DevOps Team〜価値貢献を大切にするチームがたどり着いたDevOpsベストプラクティス〜

カケハシの小田中さん、椎葉さんの仮説検証を推進し、プロダクトを作るために実際にチームでどのようなDevOpsプラクティスを入れていったかという、手触り感が強い内容で大変気になっています。お二人が登壇するという事で、間違いない内容だと盛り上がりました。楽しみにしています。

境界を越えたアジャイル:他社間で構成されたスクラムチームで私たちが試行錯誤していること

委託元、委託先が混ざってアジャイルを推進する中での取り組みやヒントについて紹介いただきました。我々も同じような立場なので何かしらヒントを得たいと期待しています。

How we reduced our yearly AWS bill from 2.2 million to 1.9 million

1年間で2AWSの年間請求額を220万ドルから190万ドルに削減したという事で、単純に気になります。前に違うイベントでやってたAWSコスト削減天下一武道会みたいな泥臭いTipsなのか?もっとピシッとした内容なのか気になります。(泥くさいやり方しかないよなー

金融業界で複数チームDevOpsを目指して奮闘している話

MSOLさんの金融系の大規模アジャイルでのDevOpsの事例の紹介です。金融系でどのように運営して、文化を醸成していったのか気になります。

「パタンランゲージ」から「センタリング」へ

パタンランゲージの中埜先生の講演になります。何故DevOpsか?という疑問はありますが、ネイチャーオブオーダーの訳者でもある中埜先生の講演はもはやクロージングキーノートでは?といった内容で大変楽しみにしています。センタリングプロセスの話は、AsianPLoP Bootcampでジョセフさんと伊庭先生も熱く語っていましたが、重要さは感じつつもイマイチ腹落ちできていない所があるので、また聞けるのを楽しみにしています。

※上記以外にも気になる講演だらけですので、またプロポーザルを読み込んでモチベーションをあげて行こうと思います。

終わりに

ということで、DevOpsDays2024の紹介でした。また、実際に見てみた結果は報告します。(去年は1人でポリゴンピクチャーズさんの「ノリと組織(下の動画)」をみて、感動していたなー。今年は20人以上で見て、どんな創発が起こるかと思うとワクワクします。読んでいただきありがとうございました。