新年度に入ってメンバーも新しく増えたので自己紹介とムービングモチベーターのワークショップを実施しました。
ムービングモチベーターとは
ムービングモチベーターとは「Management3.0」でも紹介されているプラクティスで、メンバーの価値観/モチベーションを可視化して、チームメンバーで話すことで自分やお互いの理解が進むというプラクティスになります。10個の価値観についてどれを重視しているかをお互いに紹介していくワークです。
受容 | 「私の周りの人が、私がやっていることや私らしさを認めてくれる」 ※自尊心やポジティブなセルフイメージを持ちたいといった人が本質的にもっているニーズ |
好奇心 | 「調査したり、考えたりしたいことがたくさんある」 ※物事の真偽を学び、そのシステムを理解していく喜び |
自由 | 「私は自分自身の仕事と責任で他人から独立している」 ※働いているチームの中で自由を感じたいというネットワークにおけるエンパワーメント |
地位 | 「私の職位は優れていて、いっしょに働いている人たちから認められている」 ※公平、透明な評価の形 |
ゴール | 「私の人生の目的が、私がしている仕事に反映されている」 ※仕事や組織の存在意義 |
名誉 | 「私個人の価値が私の働き方に反映されていることを誇りに思う」 ※その集団に対する忠誠心や道徳観や価値観に基づいた誠実な行動 |
熟達 | 「私の仕事は難しいが、まだ能力の範囲内にある」 ※仕事の背後にある挑戦 |
秩序 | 「安定した環境のための十分な規則と方針がある」 ※確実性や安定性が少ないと、不安 |
権力 | 「私の周りに起きることを自分で左右できる裁量がある」 ※世界に影響を与えたいニーズ |
関係性 | 「私は仕事でかかわる人々と良好な社会的つながりを持っている」 ※繋がりたい |
詳細はNuWorks様のブログで紹介していますので、そちらをご参照下さい。
実施方法
①.オンラインホワイトボードに3つ枠を作りそこに上記価値観から重視するものを3つ選んでもらう
②.その価値観が現在満たされているか満たされていないかも並べてもらう
③.書いた内容を5人程度に分かれてそれぞれ共有する
※我々は自己紹介も兼ねて実施したので、以前に書いた自己紹介の下に貼って、自己紹介と価値観紹介を合わせて実施しました。
実施の結果
今回は22人での実施となりました。せっかくですので、組織のメンバーが上げた10個の価値観について、どれが多く上がったかランキング形式で紹介してみたいと思います。
10位(1票):地位
10位は1人だけの投票だった「地位」になります。地位と書くと若干投票しづらいため、不人気だったと思いますが、公平/透明な評価の形を求めるのもこの内容であり、とても大事な内容だと思っています。
9位(3票):秩序
9位は3票獲得の「秩序」でした。「安定した環境のための十分な規則と方針がある」という事で新しいことを実施するラボ組織では比較的順位が下だったと思いますが、大事なことだと思います。
8位(4票):権力
8位は4票獲得の「権力」となります。こちらもキーワードだけだとネガティブな印象もありますが、「世界に影響を与えたいニーズがある」といったプロダクト開発では必須の価値観になると思います。
6位(5票):自由 & 名誉
6位は5票で自由と名誉がダブル受賞でした。自由は「私は自分自身の仕事と責任で他人から独立している」といった内容。名誉は「集団に対する忠誠心や道徳観や価値観に基づいた誠実な行動を行う」といった内容となります。自分にとっての価値観及び集団としての価値観を大事にするという内容でした。
5位(6票):ゴール
5位は6票でゴールでした。「私の人生の目的が、私がしている仕事に反映されている」という内容で仕事をする上ではとても大切な価値観だと思います。
3位(8票):熟達 & 関係性
3位は8票で熟達と関係性がダブル受賞でした。能力を高めて、仕事を推進するといった熟達や関係性をつなげて進めていくといった概念はR&D活動や、アジャイルの価値観ともあっていて、皆大事に考えている事がうかがえます。
1位(13票):受容 & 好奇心
1位も13票で受容と好奇心がダブル受賞でした。「私の周りの人が、私がやっていることや私らしさを認めてくれる」といった受容や「調査したり、考えたりしたいことがたくさんある」といった好奇心がトップでした。
受容がトップになったのは個人的には少し意外でしたが、新組織においては皆がやっていることや個人個人を認めながら関係性を作り、好奇心を持ってお互いにスキルアップしていく事が重要なんだと思っています。
新年度にお勧めのワークなので、ぜひ興味があればやっていただければと思います。
読んでいただきありがとうございます。