憧れの存在を探せ!!!!

はじめに

この記事はInsurtechラボのアドベントカレンダー19日目の記事です。

labでは今年2月に約2年間を振り返るイベントが行われました。
イベントの中で、「2年前の自分に何か言葉をかけるなら?」という問いが出されました。

その時はうまく考えがまとまらず、2年前の自分に対して、「頑張りなさい」的なふわっとしたことを伝えて終わってしまいました。

「2年前の自分に何か言葉をかけるなら?」
当時の答えに不満があったので、ブログを書くためという動機で今の考えを整理してみました。

憧れの存在

2年前の自分に呼びかける言葉として、「憧れとなる存在を見つけてみてください」と言いたいです。

憧れの存在が居ることで、エンジニアの人生は大きく豊かになると思っているからです。

2年前の私は、今と負けず劣らずの捻くれた性格をしているので、最近、実際に感じたいくつかの利点を挙げたいと思います。

明確かつ大きな「やりたいこと」が見つかる

憧れの存在は、自身の「やりたいこと」を明確にしてくれると思います。

憧れの人物が使っているツールを試してみたい。
その人の言葉を実践してみたい。
同じような仕事をしてみたい、と、具体的なモデルを目の当たりにすることで、自分が目指したい方向性を見出すことができます。

また、憧れの存在から着想を得た「やりたいこと」は、1人で考えたものより、大きくなると思います。

一人で考えようとすると、自分が認知している世界に囚われがちです。
その結果、新鮮さや驚きに欠け、小さくつまらない「やりたいこと」しか生まれてこないはずです。

憧れの存在は私たちの世界観を超越した存在です。
彼らの世界観や価値観、やっていることを取り込むことで、「やりたいこと」はどんどん大きくワクワクするものになっていくと思います。

学ぶことが楽しくなる

憧れの存在がいることで、「学ぶ」という行為への動機づけが変わり、重たい義務感ではなく、楽しみながら自然と学べるようになると思います。

通常、「学ぶ」と聞くと、仕事の必要性から継続が求められたり、成果を出す必要があったりと、重圧を感じがちです。
義務感から「学ばなければ」と強制されている印象を受けます。やる気も次第に失せていくと思います。

しかし、憧れの存在をただ真似するだけなら、そういった重たいニュアンスはありません。

「憧れの人がこのツールを使っていたから試してみよう」
「憧れの人がこう言っていたから実践してみよう」

このように、ただ憧れの存在になりたいという純粋な気持ちから行動する分には、楽しみながら自然と新しいことを学べます。
結果として「学ぶ」ことになりますが、意識的に「学ばなければ」と頑張る必要はありません。

つまり、憧れの存在がいると行動するモチベーションが、実利的な「仕事のため」「キャリアアップのため」といったものではなくなります。
代わりに、単純に憧れを追求する喜びそのものが、行動の原動力となるのです。エモいです。

『エモい瞬間』を仕事の中に見出せる

仕事をする中で、「やりたいこと」と「やらなければならないこと(または、やれること/やっていいこと)」が一致した瞬間、どんなに仕事が嫌いな人間でも、「エモさ」を感じてしまうと思います。
前向きな気持ちで、楽しさを感じながら目の前のタスクに向き合える瞬間です。

憧れから生まれた「やりたいこと」がある場合、この時感じるエモさは測りしれません。

感覚的なので表現しづらいのですが、遠い存在の憧れがやっていたようなことを、仕事として体験できるということはとても心が躍る経験だと思います。

憧れの存在の探し方

思いつく利点を挙げてみました。
では、「憧れの存在」をどう探すか?もまとめてみます。

イベントの聴講

何よりもイベントの聴講だと思います。

オンライン参加可能なものも多いので、自分の語彙や世界観ではたどり着かない人に低コストで触れられます。
こういうイベントに登壇して何かをアウトプットしようとしている人は、エネルギッシュで希望に満ちているように見え、追いかけたくなりやすいと思います。

作業用BGMとしてで良いので、connpassなどで少しでも気になるイベントを聴講してみてほしいです。

https://connpass.com/

SNS

イベント聴講で気になる人が見つかった後は、SNSをフォローすると良いと思います。
特にXは嬉しくて、リポストやいいねから、憧れた人が憧れている人を見つけることができます。

憧れ最高!

記事という形式をとったため、自分なりに順序だてて説明してみました。
最後に、再度、2年前の自分へ伝えたかったことをまとめてみます。

仕事に期待するか、しないか

最近まで、仕事に何かを期待せず、ぼーっと毎日が過ごせれば良いかと考えていました。

「仕事は単なる収入を得る手段でしかない。それ以上でも以下でもない。」

と、こう考えていました。何かを期待せず、ただ毎日8時間働いてお給料をもらえれば充分でした。
それ以上望むものはなかったです。
少しネガティブに聞こえるかもしれませんが、この考え方自体は間違っていないと思います。

実際、世の中に貢献できるような仕事を誇りを持ってしてきたわけではないです。
こうして割り切っていたことで、耐えることができていたこともああったと思います。
仕事に何かを期待せずとも、友達や家族、趣味など、仕事以外にも人生に潤いを与えてくれるものは十分にあると思います。

ただ、今考えると、2年前に上記のように割り切るのは、あまりにも早い判断だったと思っています。

何も知らないから期待/希望がない

最近まで仕事に何も期待していなかったのは、羨ましくなるような、エモい仕事をしている人たちを知らなかったからです。
何も知らなかったので、仕事に対して期待がなく、「仕事は単なる~」というような結論で、ぼーっと働いていました。

繰り返しになりますが、仕事に期待しないことは、別に悪いことではないと思います。
ただ、今思えば、そう判断する前に、もっと視野を広げて世の中を見るべきだったと感じます。

そう伝えたくなるほど、エモい仕事をしているような、憧れの存在と出会うことは難しいからです。
私自身、RSGT2024で様々な講演を見るまで、これといった憧れの存在は居ませんでした。

視野が狭いことを、視野が狭い人が気づくことは困難であると思います。
視野が狭い状況のまま、ぼーっと毎日が過ごすのはもったいないと思います。
騙されたと思って、漆原さんの講演を見てみてください。

もったいないと思えるほど、エネルギッシュに毎日を送っている人が居ることを知ることができると思います。

自分もそうなりたい、と思えると最高です。

憧れの存在が居る上で、仕事に期待すること

憧れの存在が、『エモい瞬間』を仕事の中に見出す手助けをしてくれる、と前述しました。
より深堀した表現をすると、憧れの存在が、仕事への期待を引き上げるということだと思います。

ただ一人で真似るだけじゃなく、仕事の場でも憧れの存在のような活動がしたくなるからです。
そうなると、仕事への期待はとても前向きなものになり、結構楽しく生きれると思います。
自分の属するチーム、上司、部署、会社に新たな可能性を見出そうとするようになります。

その代わりに、期待する分絶望することもあると思います。
ですが、何も期待していない時に感じる絶望に比べ、期待することがある場合の絶望は良性に思えます。
良い意味で、人生の駆動力になるような前向きさを感じさせます。
尖っていけ!!!!

楽しいことが増える!!

色々言いましたが、一番伝えたかったことは、憧れの存在は新しい「楽しいこと」を増やしてくれる存在であり、そのことが人生を楽しくするポイントだということです。

今ある趣味や楽しみに加えて、憧れの人の真似ごとなど、新しい楽しみが人生や仕事をエモいものにしてくれる可能性があります。

まずは広い視野で

仕事は単なるおまけであり、仕事に期待するかどうかは個人次第です。
憧れの存在を見つけて、現状を変えていけと熱くは言わないです。

ただ、重要なのは、開かれた視点を持ち、まずは今見えていない新しい世界に触れることだと思います。
期待するのもしないのもその後に判断すれば良いと思います。

いつか疲れたら・・・

キレろ!

仕事辞めろ!

エモさを追い求めていけ!