「ハンガーフライト」ってなに?
「ハンガーフライト」という言葉は、航空業界の文化から来ています。天候不良で飛行機が飛ばせないとき、格納庫(ハンガー)でパイロット同士が経験談を語り合う。このカジュアルで本音の出る時間が、若手パイロットの成長や安全な運航に貢献していたという背景があります。この文化を、InsurTech研究所のスクラムマスター・スクラムコーチの集まりに取り入れたのが「スクラムマスターハンガーフライト」です。
開催のスタイルとアジェンダ
- 開催頻度:毎週木曜日13:00〜14:00
- 参加者:5人前後(スクラムマスターまたはスクラムコーチ)
- 参加スタイル:「聞くだけ参加」もOKですが、気楽に話すことが歓迎される場です
- アジェンダ:当日集まったメンバーで「今話したいこと」「気になるトピック」を持ち寄って対話します
- ファシリテーター:参加者で持ち回り
過去に扱ったテーマの一例
これまでハンガーフライトでは、以下のようなテーマを取り上げてきました。
- コーチングについて
- 良さげな動画を見てディスカッション
- ふりかえりフレームを眺めて、あーだこーだ話してみた
- 1dayスプリントってどうやってる?
どれも、「事例共有」「モヤモヤの吐き出し」「ふりかえりからの学び」に焦点が当てられています。特に、現場で起きた具体的な悩みをベースに話す回が盛り上がります。
ハンガーフライトから得られること
ハンガーフライトには、公式な研修や読書会では得られない価値があります。
■ 自主性と自己組織化の促進
誰かが仕切っているわけではないので、「自分が持ち寄った問いで会が動く」という実感が得られます。これはまさに、自己組織化されたチームそのもの。
■ チーム外の状況を知れる
各チームのスクラムマスターが集まっているため、他のチームの状況を知ることができ、コラボレーションが生まれます。
■ 横断的な知見の共有
他のチームでどんなふうにスクラムを実践しているのか、効果的だったワークの共有など生の声を聴ける場でもあります。チーム外の視点に触れることで、思考の枠が広がります。
これから話したいテーマたち
今後のハンガーフライトでは、こんなテーマを扱っていきたいと考えています:
- スクラムマスター資格研修体験のシェア
- 「透明性」と「公開」の違いについてブレインストーミング
- なんとなく感じている悩みの共有
- 小さなTipsの交換
- チームの今の状況をゆるく共有
あえて成果や結論を求めず、「まずは話してみよう」という空気が流れているからこそ、こうした自由度の高いテーマが扱えるのだと思います。
まとめ
ハンガーフライトは、気軽に情報共有と意見交換ができます。
- 実践知を持ち寄り、学び合う
- 対話を通じて“気づき”を引き出す
- 形式にとらわれず、自由に、でも前向きに語る
参加することで、自分のチームにも良い波及効果が生まれます。
「他の人も悩んでいるんだ」「あのやり方、うちでも試してみよう」そんな小さな一歩が、チームの変化につながるのです。
スクラムに携わる方であれば、ぜひ一度のぞいてみてください。
聞くだけでも、誰かの問いにうなずくだけでも、十分に意味がある場です。