仮説検証のダイエット

はじめに

ラボメンバーのいちろ~です。
この記事はInsurtechラボ12月アドベントカレンダー12日目の記事となります。

年の暮れも早いものですね。
今年は仮説検証にどっぷりと浸かり、仮設キャンバスや検証キャンバス、インタビュー分析といったものと睨めっこしている日々が多かったなと感じております。

みなさんは、仮説検証にどのように取り組んできたでしょうか?私はこの1年、整合性のある正確な仮説を立てるために課題リサーチや市場の情報収集を行い、立てた仮説の正誤を定量的に判断できる方法を模索してきました。

仮説検証に費やす期間

「さて、突然ですが、仮説検証にどれくらいの時間を費やしていますか?」

我々のチームでは、

  • 仮説を立てるのに2週間(1スプリント)
  • 検証(インタビュー)と分析を行うのに2週間(1スプリント)

ぐらいは最低かかり、合計で約1ヶ月を要しています。
しかもこれは社内メンバーをリクルートする機縁法を用いての話です。
社外の一般ユーザーを対象にしたインタビューを行う場合は、リクルート会社への依頼等含め、さらに2週間から1ヶ月の時間が必要となります。

「どう感じますか?」

私はせっかちなので、これは非常に長いと感じています。社外の一般ユーザーにインタビューを3回行うと、半年が経過してしまいます。

丁寧にやることの是非

なぜこれほどの時間がかかるのかというと、仮説を立てた後や検証計画を考える際に、一つ一つの整合性を確認しながら慎重に進めているからです。インタビューの準備や分析も多角的な視点で行っています。
この様な正確なアプローチが取れるようになったことは、今年の成果と言えるでしょう。

守破離の「破」

丁寧にステップを踏んでいくことは良いのですが、次に進む必要があります。既存の方法を改善し、様々な思考法や調査法を試しながら、作業をより効率的かつ精密に進めることが次の目標です。
守破離に例えると「破」の段階です。

ライ〇ップではありませんが、具体的な目標を設定してみます。
個人的な目標は以下の通りです。

目標期間(機縁法、インタビューイ4名)

【調査して仮説を立てる】
2日:市場/技術リサーチ
2日:仮設キャンバスの作成

【MVPを作り検証を実施】
1日:検証計画&アンケート作成
2日:MVP作成(同時にインタビューイのリクルート)
2日:インタビュー実施
1日インタビュー分析

合計10日(1スプリント)

目標達成に必要な要素

この究極のダイエットを成功させるためには、以下の要素が必要だと考えています。

インタビューイグループの組成

「ちょっと使った感想を聞きたい」、「過去に体験したエビソードを教えてくれ」となった場合にすぐに日程が調整でき、気軽に聞ける人たちを作るのです。
毎回同じメンバーばかりだと偏ってしまうので、複数のチーム間でお互いの評価をしあってWinWinになるような関係が築いていく必要がありそうです。

絵とストーリーをインプットしたら動くMVP

ちょっと夢のような話ですが、サイト構築の自動化やAIが進化してきて、曖昧な部分を補完して瞬時に動くものが作れるように昨今なってきてます。
ほかの記事でもAIに関することを投稿しておりますが、正直AIはいい加減だったり凡庸な回答しかしてくれなかったりしますが、要点を捉えてそれなりなものをちょっと作るという点ではとても適していると思っています。

さいごに

新規ソリューションの立案や新規ビジネスの発見などの企画分野は答えがなく、たまに途方に暮れそうになります。また、途中で進めていることに疑心になり「引き返したい」と思うことが度々ありますが、進んできたことを捨てる勇気がなかなか持てません。

容易に捨て去ることができるようになるためにも、一つ一つの仮説検証をコンパクトに実施して、言葉悪いですが「数打ちゃ当たる」精神の様に可能性があるものをどんどん試していけるように来年はなりたいと思います!