PMBOKとアジャイルについての勉強会を実施しました。

昨日に引き続き社内勉強会の「学びフェス」で登壇してきました。

ちなみに昨日の記事はコチラです↓

本日はスクフェス仙台でも話した下記PMBOKのスライドをベースに話してきました。20分なので、12個の原理原則について3個だけ説明しました。

スクラムマスターが大規模案件のPMOを1年半やってみて_SM視点でのPMBOK解説

20250831の実施しているScrum Fest仙台2025の登壇資料となります。 https://www.scrumfestsendai.org/

PMBOKについて

「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」は、プロジェクトマネジメントに関する知識を体系的にまとめたもので、プロジェクトマネジメントの世界標準となっています。第7版で考え方が大きく変わったので、下記スライドで歴史をまとめてみました。

勉強会では12の原理原則について解説しています。

  • 1.勤勉で、敬意を払い、面倒見の良いスチュワードである
  • 2.協働的なプロジェクト・チーム環境を構築する
  • 3.ステークホルダーと効果的に関わる
  • 4.価値に焦点を当てる
  • 5.システムの相互作用を認識し、評価し、対応する
  • 6.リーダーシップを示す
  • 7.状況に基づいてテーラリングする
  • 8.プロセスと成果物に品質を組み込む
  • 9.複雑さに対処する
  • 10.リスク対応を最適化する
  • 11.適応力と回復力を持つ
  • 12.想定した将来の状態を達成するために変革できるようにする

ただ時間がなかったので、一部だけの解説としました。

伝えたい事

12の原則の中でアジャイルで学んだプラクティスがどう良かったかという話をしましたが、結局伝えたい事は下記スライドになります。

 PMBOKでは12の原則を基に、49の知識エリアのプラクティスが整理されていますが、多すぎて人間で処理できるレベルを超えていると思っています。そのため、原則を理解せずとも出来るようにややプラクティス偏重になっていると感じています。また、わからなくてもできるように整理されている為、とりあえずプラクティスをやるといった形で進みがちです。

 アジャイルでは原理原則のもとにプラクティスを実施するという練習を自然と強いられます。その中でプラクティスをどう実施すると良いのか?という感覚をつかむことができ、その感覚がウォーターフォールでもとても役に立ちました。

感想

発表を受けて下記のような意見をもらいました。

  • 「失敗できない」プレッシャー → 逆に、​これが​できていれば​いいと​いう​「成功」を​定義したくなる​
  • お客様に​これは​大事と​思える​ことを​見せられたのが​すごいですね
  • 原理原則ベース → 金融業界でも​顧客本意の​文脈で​プリンシパルベースの​規制が​ホット
  • IT業界でも​「スチュワードシップ」って​言葉を​使うんだ!​と思った
  • 「どっちでも​いい」​ものに​ついては、​リスクマネジメントを​面倒くさがって​クローズに​してるように​思う​
  • 「感謝の​会」とかで、​周囲の​人から​自身への​FBや​期待を​知ると、​それに​合わせて​振る​舞おうと​する​動機が​生まれるように​思う​
  • テーラリングって、​個人の​レベルでは​当然と​いうか、​その場で​最適な​ものを​常に​考えている。​けれど、​組織と​なった​途端に、​変化の​コストが​跳ね上がって、​流れに​逆らえなくなる。​
  • 「ほしい​もの」が​プロジェクトの​成功だけど、​もう​ちょっと​解像度を​上げると​何ですか?​
  • 資料の​分量が​スゴい!​これしゃべるの​大変!​
  • まなびフェスの​中で​第2回の​設定をして、また残りの原理原則も聞きたい!​

ということでPMBOKについての話でした。PMBOKについては今年第8版が出るということなので、とても楽しみです。読んでいただきありがとうございました。

(この記事は2025.2Qアドベントカレンダーの記事として書いています)