昨日に引き続き社内勉強会の「学びフェス」で登壇してきました。
ちなみに昨日の記事はコチラです↓
本日はスクフェス仙台でも話した下記PMBOKのスライドをベースに話してきました。20分なので、12個の原理原則について3個だけ説明しました。
PMBOKについて
「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」は、プロジェクトマネジメントに関する知識を体系的にまとめたもので、プロジェクトマネジメントの世界標準となっています。第7版で考え方が大きく変わったので、下記スライドで歴史をまとめてみました。


勉強会では12の原理原則について解説しています。
- 1.勤勉で、敬意を払い、面倒見の良いスチュワードである
- 2.協働的なプロジェクト・チーム環境を構築する
- 3.ステークホルダーと効果的に関わる
- 4.価値に焦点を当てる
- 5.システムの相互作用を認識し、評価し、対応する
- 6.リーダーシップを示す
- 7.状況に基づいてテーラリングする
- 8.プロセスと成果物に品質を組み込む
- 9.複雑さに対処する
- 10.リスク対応を最適化する
- 11.適応力と回復力を持つ
- 12.想定した将来の状態を達成するために変革できるようにする
ただ時間がなかったので、一部だけの解説としました。
伝えたい事
12の原則の中でアジャイルで学んだプラクティスがどう良かったかという話をしましたが、結局伝えたい事は下記スライドになります。

PMBOKでは12の原則を基に、49の知識エリアのプラクティスが整理されていますが、多すぎて人間で処理できるレベルを超えていると思っています。そのため、原則を理解せずとも出来るようにややプラクティス偏重になっていると感じています。また、わからなくてもできるように整理されている為、とりあえずプラクティスをやるといった形で進みがちです。
アジャイルでは原理原則のもとにプラクティスを実施するという練習を自然と強いられます。その中でプラクティスをどう実施すると良いのか?という感覚をつかむことができ、その感覚がウォーターフォールでもとても役に立ちました。
感想
発表を受けて下記のような意見をもらいました。
- 「失敗できない」プレッシャー → 逆に、これができていればいいという「成功」を定義したくなる
- お客様にこれは大事と思えることを見せられたのがすごいですね
- 原理原則ベース → 金融業界でも顧客本意の文脈でプリンシパルベースの規制がホット
- IT業界でも「スチュワードシップ」って言葉を使うんだ!と思った
- 「どっちでもいい」ものについては、リスクマネジメントを面倒くさがってクローズにしてるように思う
- 「感謝の会」とかで、周囲の人から自身へのFBや期待を知ると、それに合わせて振る舞おうとする動機が生まれるように思う
- テーラリングって、個人のレベルでは当然というか、その場で最適なものを常に考えている。けれど、組織となった途端に、変化のコストが跳ね上がって、流れに逆らえなくなる。
- 「ほしいもの」がプロジェクトの成功だけど、もうちょっと解像度を上げると何ですか?
- 資料の分量がスゴい!これしゃべるの大変!
- まなびフェスの中で第2回の設定をして、また残りの原理原則も聞きたい!
ということでPMBOKについての話でした。PMBOKについては今年第8版が出るということなので、とても楽しみです。読んでいただきありがとうございました。
(この記事は2025.2Qアドベントカレンダーの記事として書いています)