この記事はInsurtech2025.1Qラボアドベントカレンダー3日目の記事となります。本日の学びフェス(社内勉強会)でFearless Changeをテーマに話してきました。
この本は私にとっては思い出深い本でこの本が無ければおそらくこんなにコミュニティ活動をすることもなかったと思います。「あじゃてく読書会」や「ゆるふわスクラム輪読」といった社外の読書会で本の内容を知り、約1年間ずっとこの本で読書会を続けていました。詳しくは下記で発表しています。
勉強会の概要
勉強会では簡単に①FearlessChangeの概要、②パターンの歴史、③FearlessChangeのパターン適用の具体例(この勉強会コミュニティを社内に広げていくにはどうすればよいか?)
という点について話しました。

この記事では③のFearlessChangeのパターン適用の具体例としてディスカッションした事例を紹介したいと思います。
パターン毎の具体例
下記についてはパターン毎に実際どのような施策が考えられるかという点を洗い出した内容です。(実際に実施している施策ではなく、パターンを意識して考えられる施策を挙げています)
こういった施策案を話すことで具体的なパターンの概要についてイメージできる形でディスカッションを進めていきました。
小さな成功(2) [Small Successes]
- 実施して出てくれた参加者の数や感想、やった内容などを楽しそうに(小さな成功と分かるように)報告し続ける
- 報告に対してサクラでも反応する等、小さな成功している感を出す(別のパターンの成功の匂いに繋げる)
アーリーアダプター(11) [Early Adopter]
- マジョリティーはまだあまり考えず、アーリーアダプターを狙う
- 来てくれる方はアーリーアダプターもしくはイノベーターなので、意見を積極的に意見を聞く
- オピニオンリーダーの支援グループを作る(各事業部と組んでイベントが出来る)
達人を味方に(14) [Guru on Your Side
- 各事業部や各部会の話してほしい達人一覧を作成する
- 個別達人に話してもらえないか相談する
- 話してもらえなくても達人に運営について何か思うことが無いか要望がないかヒアリングする
空間を演出する(15) [In Your Space]
- 会議室を飾り付けて実施する。ワークショップ形式でいつもと違うテーブルレイアウトにする
- カルーセル等で案内するのと同時に複数のプラットフォームで宣伝及び実施した様子を繰り返して、アナウンスする
- 学びフェス及びコミュニティを表す色やキャラクターの設定を行い印象付ける
- gifを使った動くカルーセル等で印象付ける
- バーチャルオフィスの背景に 埋め込んで宣伝する
個人的な接触(20) [Personal Touch]
- アーリーアダプター中心に、この勉強会をどうすればもっと価値があるもになるか、個人的に接触して話す
- 相手の業務状況に応じてどんな勉強会があると嬉しいかを傾聴する
便乗(21) [Piggybac]
- 事業部毎で実施している取組に相乗りできないか相談する(出張まなびフェス)
- 社内コミュニティを実施しているメンバーが集まって、社外のメンバーとコミュニティを組んでいるが、その社外コミュニティで社内イベントを共同で実施する
種をまく(22) [Plant the Seeds]
- 学びフェスやコミュニティのパンフレットやバナーを作って色々な所に置く。
- コミュニティコアメンバーは自己紹介等に宣伝を紛れ込ませる
- 社内で出しているメルマガに情報を入れてもらう
テイラーメイド(26) [Tailor Made]
- 事業部内で定期的に勉強会を実施したいメンバーに対して事業部勉強会をサポートして、共同で開催する
- 事業部のプロダクト作成のニーズに合わせた勉強会を企画/推進する。(事業部に向けたアジャイルやプロダクトの勉強会をすると宣伝しつつ、その枠をコミュニティの場で実施する)
著名人を招く(27) [Big Jolt]
- 有名人に講演してもらう(社内に営業している他社にも声をかけてみる)
経営層の支持者(28) [Corporate Angel]
- 経営層に宣伝してもらう
体験談の共有(32) [Hometown Story]
- 他の部会コミュニティ等も含めて、コミュニティ経験者を集めてコミュニティで良かった点、課題を共有する座談会を公開する
- 事業部の上手くいった事例を共有してもらう
みんなを巻き込む(33) [Involve Everyone]
- コミュニティの運営メンバーを増やして自身が実施する作業を減らす(空いた作業で違うことをやる)
- コミュニティ運営の募集を広く定例的に実施する媒体を作る
- コミュニティ運営メンバーのルールを作ってメンバーが何をやればよいかわかりやすくして、入りやすくする
場所重要(36) [Location, Location, Location]
- 社内の良い感じの研修ルームなどで雰囲気を変えて実施する
- 社外の場所をとってそこでワークショップ等を実施する
謁見(38) [Royal Audience]
- 社外の有識者を呼んだ際は、管理者/上位者が有識者と個人的に話せる場をセッティングする
相談できる同志(39) [Shoulder to Cry On]
- コミュニティのコアメンバーだけで話せる、フランクな場を作る
- 他のコミュニティの運営を実施するメンバーで集まる場を設定して、問題を話し合う
懐疑派代表(44) [Champion Skeptic]
- 達人を味方に(14)で整理した達人一覧で取組に反対する方がいたら、懐疑派代表として継続的に意見を聞くようお願いして、その意見を運営に活かす
エレベーターピッチ[Elevator Pitch]
- 勉強会コミュニティのエレベーターピッチを作成して準備しておく
未来へのコミットメント[Future Commitment ]
- すぐの登壇でなくても、将来的な登壇の依頼を軽く打診して、OKの人の一覧を作り、イベントの都度該当のメンバーに個人的にメールをして勧奨する
- いつかコミュニティの運営手伝ってと将来的なお願いをして、OKの人の一覧を作成して、イベントの都度該当のメンバーに個人的にメールをして勧奨する
想像してみて[Imagine That ]
- コミュニティ参加したらどうなるか等の小説を作成して展開する
感想/意見
以下、勉強会を実施しての参加者の感想となります。
・この本を見て改めて、人材育成Tは企画・宣伝・運営が上手なんだと気づいた
・新しいことの広がりについては熱狂的な人が導火線となり、そこから火がつくと思う
・懐疑派代表の所で、もし賛否が分かれない、懐疑派が現れないのならば、それは面白いアイデアではないと思った
・今回は社内勉強会をテーマにしたが色々と使える内容だと感じた。
ということでFEARLESSCHANGEについて社内でも勉強会をしました。ここまで読んでいただきありがとうございました。