ふくいソフトウェアコンペティション2025に参加して思ったこと


(この記事は2025アドベントカレンダー13日目の記事で書いています)

福井県産業センターのイベントで「ふくいソフトウェアコンペティション」のイベントがあったので参加しました。

イベント概要

福井市内の高校、専門学校、大学の生徒が、それぞれの1〜4人でチームを組んで、事前に作り込んだアプリを発表して、審査して、表彰するといったイベントでした。

公益財団法人ふくい産業支援センターでは、ソフトウェア技術を担う人材の発掘、育成、確保のため、学生等を対象にプログラム等の作品を公募し、その優秀性と先進性を競う「ソフトウェアコンペティション2025」を実施しております。

詳細はこちら

ふくいソフトウェアコンペティション2025本審査会、表彰式

2025-12-07(日)13:00 – 17:00 イベント概要 公益財団法人ふくい産業支援センターでは、ソフトウェア技術を担う人材の発掘、育成、確保のため、学生等(※)を対象にプログラム等の作品を公募し、その優秀性と先進性を競う「ソフトウェアコンペティション2025」を実施しております。 https://www.fisc.jp/itdx/fswc/   …

発表内容

どんなものがあったかというと次になります。

1. IdeaSync(アイデアシンク)

  • 概要:AIがテーマごとの意見提示や議論のファシリテートを行い、非同期でアイデア出しを支援するWebアプリ。
  • 学校名:福井情報ITクリエイター専門学校

 議論したいテーマを入力すると、miroのようなWebのホワイトボードにAIがアイディアを付箋に書き出し、発散したアイディアをグルーピング、グルーピングした内容についてファシリテーションを行ってくれたり、アイディアの収束支援を行うようなアプリでした。

ペルソナ作って仮説を立て、デザイン思考で利用者目線でアプリ作って、利用者に使ってもらった意見を取りまとめて検証しているのが良いと思いました。

2. 雑草カルテ

  • 概要:スマホで雑草を撮影するとAIが種類と駆除方法を判定。発生履歴を管理しデータに基づいた効率的な雑草対策を支援するWebアプリ。
  • 学校名:福井情報ITクリエイター専門学校

概要通りですね。対応実施後の記録を写真で保存して、再発時にふりかえりできるのがいいと思いました。また、情報を近隣の利用者に共有できる仕組みがいいなと思いました。

3. ドライブバディ

  • 概要:スマホの加速度センサーを用いて運転データを取得し、レビューと改善を促すフィードバックを行うアプリ。
  • 学校名:福井情報ITクリエイター専門学校

 ルートを設定すると、キャラクターが運転をアドバイスしてくれるアプリ。
 スマホの加速度センサーを利用することによって、「とても良い加速だよ!」とか、「ブレーキが強すぎます。」などのコメントで、総合評価を100点満点で評価してくれるようです。

実際にアプリをユーザー10人に100回ぐらい使用してもらい、評価をまとめている点がいいなと思いました。

4. Smart Move(スマートムーブ)

  • 概要:日々のスケジュールから最適な移動ルートを提案。AIによる行動提案で生活の効率化を図るアプリ。
  • 学校名:福井情報ITクリエイター専門学校

TODOアプリ+ナビで、1日の予定より移動の最適化を行うアプリでした。
予定と予定の位置や時間を考慮してスケジュールを並べ替え、一括で経路を入力できるのが良いと思いました。

ただ、TODOタスク入力時に一緒に場所の登録が必要なのは面倒だなと思いました。

5. 福井弁練習システム ―ほやほやはなそっさ―

  • 概要:福井弁の発音練習を行うWebアプリ。音声解析により採点し、ピッチグラフや評価コメントを表示。
  • 学校名:福井県立科学技術高等学校

ふくいに興味がある人に対して、福井弁を学んでもらって、より、ふくいを好きになってもらいたいとの想いから作ったアプリ。

体験したい人を発表中に会場で募り、挙手した人が高得点を挙げていたのが面白かったです。

6. PlanArc~学習×ToDo×AI~

  • 概要:学習計画から振り返り、分析、再計画までを一括管理するWebアプリ。学習完了後にはAIが励ましメッセージを送る。
  • 学校名:啓新高等学校

学習支援アプリ。学習記録をつけると、その日にAIがメッセージを送ってくれるアプリ。

高校生でAWSやGo言語使って、フルスタックで開発してるのがすごなと思いました。

7. Guitarist-初心者からプロへ-

  • 概要:ギター初心者の課題(指が動かない、押さえる場所がわからない等)を音声解析やコード進行提案でサポートするシステム。
  • 学校名:福井工業高等専門学校

ギターの弦にLEDをつけ、押さえるべき場所を光で指示する。
ソフトウェアだけでなくハードウェアも作っている点が良いなと思いました。

8. ぎたれこれーと

  • 概要:ギター演奏を採点し、ピッチ・リズム・精度を可視化。カラオケのように楽しみながら上達を促すシステム。
  • 学校名:福井大学

音楽の知見がないため、理解できませんでした。すみません。

9. なんでもカラオケ屋さん

  • 概要:楽曲からカラオケ音源、歌詞データ、ガイドメロディを自動生成し、専用ビューアで表示できるシステム。
  • 学校名:福井大学

歌の音源から、歌詞と音を別々に取り出し、歌詞はテキストで、音は電子音で再構成するアプリでした。

歌詞を曲の進行に合わせてハイライトしているのがどうやっているかが不思議で、休憩時間に発表者に聞きました。whisperは文字起こしだけでなく、時間の情報も取得できるということで納得しました。

私の中では、これが最優秀勝でしたが、表彰はどうだったのでしょうか。
(審議に時間がかかりそうで、結果を見ずに帰宅しちゃったので。)

10. メロディポチポチ ドラムでバチバチ

  • 概要:クリック操作だけで作曲できるWebアプリ。作曲に合わせてアバターが踊り、採点で音楽理論を学習できる。
  • 学校名:福井大学大学院

アプリのUIを極力シンプルに、アバターをリズムに合わせて動かすことで、好感を持ってもらえるように考えて作ったそうです。

デモの音が大きく、デモしながら発表の部分は聞き取れなかったのが残念でした。

まとめ

去年も参加したのですが、この1年で学生さんの作るアプリの開発プロセスと、質がかなり上がってきていることを感じました。

AIの性能自体が上がっているのもあると思いますが、発表での仮説・検証の手順を聞いて、学校教育も昔とは変わってきているんだろうなと感じました。

あと5ヶ月ほどで入社してくる新人くんたちに負けないように、イベント参加での学習やネットの情報収集頑張ろう!っと思いました。